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活性化事例

個店のやる気が街を盛り上げる! コラボ商品の開発で新たな価値を

繁盛店づくり

地域資源

地域振興

各種連携

事業名 繁盛店づくり支援事業
商店街名 境町商工会(さかい河岸土産研究会)/茨城県猿島郡境町

埼玉県と千葉県に隣接した境町は、利根川に沿った町で古くから文化交流の地として栄えてきた。今回、境町商工会は「恵み巡るまち境」のビジョンを掲げ、繁盛店づくり支援事業・商環境変化対応パッケージコースを活用。事業者同士が連携を図り、新たな商品を生み出した。

<<この事業の魅力!>>
コラボレーション編では、新しい商品の開発を通して集客力・販売力のある個店づくりをサポート。個店同士の連携も高まり、モチベーションも向上!

新商品の共同開発が地域の結束につながる
右上)道の駅さかいには、さしま茶や銘菓などが並ぶ。右下)隈研吾氏の建築も注目されるサンドイッチ店「さかいサンド」も人気。左)地元農家による新鮮な野菜や米を販売するほか、沖縄県国頭村の公設市場も併設している

 茨城県西域の猿島郡に位置する境町。自然豊かな町の中心部には「道の駅さかい」があり、町内には日本を代表する建築家・隈研吾氏による建物が点在、県外からも多くの人々が訪れる。さらに、自治体初の自動運転バスが運行するなど地域活性化の取組みに注目が集まっている。

「テレビや雑誌など境町のメディア露出が多くなり、道の駅の利用客も大幅に増加して活気が出てきていますが、商店街の個店への集客はコロナ禍の影響もあり落ち込んでいるという問題がありました。そこで、道の駅で目に留めてもらえるような商品を個店から提案することで誘客につながるのではないかと『さかい河岸土産研究会』を発足しました」と、境町商工会の野本照美さんは話す。

境町商工会の主任・経営指導員の野本照美さん。課長補佐の内海正晴さんと二人三脚で、ともに事業を推進してきた

 商工会では18年にわたり、町内の各事業者と「一店逸品カタログ」の製作にも取り組んできた。その事業者の中から今回の支援事業に参加したのは、薬局、生花店、洋菓子店、製茶店と業種もさまざまな4店舗。「新しい商品の開発といっても、業種の異なる店同士がどのように連携をとっていくのか、それぞれの意見をまとめるのが最初の難関でしたね」

18 年続く境町の一店逸品

  研修ではまず、講師のアドバイスをもとに「ビジネスモデル・キャンバス」を描き、コンセプトを明確化。町内の名産を用いてそれぞれがコラボレーションし、贈答品になるような商品を開発するという方向性を決めるまで、何度も話し合いを重ねた。「パッケージなどが完成して商品が目に見えてくると、参加店同士で積極的に意見交換する姿が見られました。お互いの存在が刺激になったようです」

 その影響は4店舗だけにとどまらず、現在では10店舗以上に取組みが広がっている。また、ふるさと納税の返礼品となる商品をつくってほしいと、町からのリクエストもあるという。「まずは、最初の目的としていた道の駅での商品展開。その次に、マルシェなどを開催し商品をPRしていきたいと思っています。シーズンごとにコンセプトを変えて新しい商品を出したいというアイデアもあるんですよ」と、野本さん。

 境町の新しい特産品が、さかい河岸土産研究会から生まれる日は、そう遠くないだろう。

研修を通して新たに生まれたコラボ商品

成果報告会

  ❜22年3月の研修最終回(第4回)に開かれた成果報告会では、コラボ商品開発に取り組んだ4店舗がそれぞれの成果と今後に向けた決意表明を発表。講師の水井澄人さんからは、コラボ商品開発後の新たな販売フェーズを見すえたきめ細やかなアドバイスが行われた。

  現在、このプロジェクトでは、昨年度に続き新たに加わった事業者同士の新たなコラボ商品開発が着々と進んでおり、まずは夏の観光シーズン前に道の駅での商品展開を目指してスピードを上げて進めていく。その後も都内にある県のアンテナショップへの出展やふるさと納税返礼品への進出など企画は盛りだくさんだ。
 そのためには、商工会をはじめ、まちづくり公社、町、観光協会との緊密な関係も求められるだろう。

関連リンク

この支援事業について詳しくは  繁盛店づくり支援事業

★この記事は、商店街活性化の情報誌「EGAO」の2022 Spring(春号)に掲載されています。
「EGAO」をご覧になりたい方はこちらへ。

商店街活性化の情報誌「EGAO」

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