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活性化事例

チーム一丸となって取り組む次代へつなぐ店づくり

繁盛店づくり

個店活性

人材育成・組織力強化

事業名 繁盛店づくり支援事業
商店街名 春日部駅東口商店会連合会/埼玉県春日部市

 春日部駅東口の6つの商店街からなる「春日部駅東口商店会連合会」。地域に支持される専門店も多い魅力的な商店街を次代へと継承すべく、繁盛店づくり支援事業の実践コースを活用して、店舗の改善にチャレンジ。店主たちの取組みには、地域からも熱い視線が注がれる。

<<この事業の魅力!>>
一例としてすぐに実践できるPOPを使った売り場づくりで、お店の魅力を顧客にアピール。コロナ禍でも売上アップや集客力向上に効果を上げる。

メンバーの結束力が自慢です!「実践コースの臨店研修は、勉強というよりは、みんなで楽しみながら取り組んでいます」
と話す、参加した店主の皆さん

老舗がもつ強みを顧客に訴える店づくり
臨店研修は午前9時の開始。自店の研修の前後に、他点の現場に足を運ぶ積極的な店主の姿があった

 埼玉県東部を代表する都市である春日部市は、江戸時代に日光街道の宿場町として栄えた歴史を有する。また、春日部駅は東武鉄道の2路線が交わる要衝だ。’31年完成に向けた高架化工事では駅の東西がつながり、市街地の発展が期待されている。

 そんな中、’21年秋に同連合会が取り組んだのが、繁盛店づくり支援事業。参加したお店には、「青柳」や「市川寝具」のような創業100年を超える老舗も含まれており、こうした老舗が培ってきた歴史に基づく信頼と専門性は、量販店にない強みだ。「この商店街の魅力は、店主同士の仲が良く、団結して地域を盛り上げていこうという想いが強いことです」と話すのは、市川寝具の市川智行さん。

 講師が直接店舗に赴きアドバイスを行う臨店研修では、参加した5店の店主が、互いの研修現場に足を運び、各店の長所を指摘し合う光景があった。中華料理店「けいらく」がメニューについてアドバイスを受けた際には、この店の本格料理の味を知る仲間として「店主のイチオシを知りたい!」と発言が飛び出すなど、研修は始終和やかムード。そこには市職員も同行し、一緒に店づくりについて考えた。

長年の信頼は店の財産。地域に必要とされる存在に
右から、市川智行さん、飯山直生さん、石川慎也さん。「粕壁商店街 NEXT PROJECT」のメンバー

 今回の臨店研修では、顧客が商品を見た時に購買へと結び付きやすくなるポイントや、店を覗き込んだ人を引きつけるディスプレイの作り方などを学習。その効果の表れか、研修中も来客が絶えないこともあった。接客につながるタッチポイントPOPを使った売り場づくりなど、商品の特性や店の専門性をわかりやすく伝える手法も学んだ。

「専門店ならではの〝権威付け〞の重要性を実感しました。たとえば、当店にはオーダーメイドで寝具をつくる技術があります。そうした唯一無二の店の強みを、POPなどを使ってお客様に訴えることが必要だと学びました」と市川さんは言う。 
 他の事業者たちも参加する全体研修では、第三者の目線で各店の魅力を分析し発表し合った。終了後には、「お互いに評価し合うため、関心や理解が深まり、自分でも気づかない自店の特性を知ることができた」などの声が上がった。

 実は、一連の事業への取組みの背景には、30〜40代の若手商業者が、地域のにぎわいや住みやすさを向上させようと立ち上げた「粕壁商店街 NEXT PROJECT」の活動がある。そのメンバーの一人、パソコン修理業者の飯山直生さんは、「〝まちバル〞など、商店街が一体となったプロジェクトで地域全体を盛り上げています」と、商店街に密着した企画に情熱を燃やす。「けいらく」店主の石川慎也さんも、「近くにあってよかったと思える商店街になれば、お客様も離れません。その手法を学ぶ、今回のような研修もイベント実施と同様に大切ですね」と語る。 春日部には三世代にわたって愛されている店も少なくない。つちかわれた信頼と経験は財産であると、店主たちは口をそろえる。市川さんが言う。「我々店主の意識が変わることで、まちの魅力向上に寄与できる商店街を創り、次代へとつないでいきたい」

ここを改善! 魅力再発見のための臨店研修

関連リンク

この支援事業について詳しくは  繁盛店づくり支援事業

★この記事は、商店街活性化の情報誌「EGAO」の2022 Spring(春号)に掲載されています。
「EGAO」をご覧になりたい方はこちらへ。

商店街活性化の情報誌「EGAO」

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