倉敷センター街商店街振興組合の「個店経営研修」(オプション研修)が開催されました


活性化の核となる繁盛店づくりを応援

kurashiki-1空き店舗や後継者不足の問題、来街者の減少など、どの商店街も厳しい現実に直面しています。一方で元気のある商店街を見てみると、個店の1割が「繁盛店」として大きな集客をあげて貢献していると言われています。まさに商店街の活性化のためには、各個店の経営力を強化し、魅力ある店づくりを進めることこそが重要であることがわかります。個店経営研修事業は、その課題に応えるべく、必要な知識やノウハウを研修という場で習得できる、生きた実践プログラムとして実施されているもの。「全体研修」と、希望者による「臨店研修」、「オプション研修」で構成されます。単に経営スキルを磨くだけでなく、商店街全体が活性化について一緒に考えることで、意識の向上と一体感につながり、今後の活動の起爆剤となりうることがメリット。研修を終えたあとに、その成果をどう生かしていくか、どのように継続していくかがもっとも問われてくるといえます。

 

アウトレットに大型SCが進出!  
倉敷駅前一等地の商店街が危機に直面

岡山県倉敷市にある倉敷センター街商店街振興組合も課題を抱え、頭を悩ませている商店街の一つです。
同商店街は、JR倉敷駅から大原美術館や歴史的町並みで知られる美観地区へと向かう途中にあり、駅近のショッピングゾーン「BIOS(ビオス)」の名称で58店が加盟しています。倉敷の歴史・文化をになう核となるエリアであり、倉敷の玄関口であるJR駅舎をはじめ、病院、公共施設、住宅などの都市機能が集中した「まちの顔」でもあります。
しかし、その反面で郊外型の大型商業施設の出店も影響して、駅周辺や市街地の歩行者数が減少し、駅ビルの一部も閉鎖。商店街の売り上げにも大きな影響が出ています。加えて2008年に閉園した駅北口の「倉敷チボリ公園」跡地に、この冬、「三井アウトレットパーク倉敷」と「イトーヨーカドー」がオープンを予定。敷地面積3万3000㎡、110店舗とアウトレットモールとしては中国地方最大級の規模で、イトーヨーカドーとは2階通路で客が行き来できる工夫もされるといいます。こうなると、反対側にある商店街への客足が遠のくのでは? との危機感が高まるのは当然で、「倉敷の商店街は果たして大丈夫なのか?」と県内外から危惧する声もあがっているほど。
こうした状況に、倉敷センター街商店街振興組合の片山理事長は、「大きな台風がやってくる。きっとダメージを受けるはずというのが周囲の大方の見方です。何か防衛策を講じなければと悩んでいた時に、この研修事業のことを知りました。外部からはっきりと厳しい意見を言ってもらって、商店街全体で一致団結して、この危機を何としても乗り超えていきたい」と切実な思いを語ります。個店経営研修は、昨年10月からスタート。全体研修につづく臨店研修には6店が立候補し、これまでに、店舗の状況把握、重点課題の洗い出し、課題解決に向けての具体的なアドバイス、実践、成果確認と一つ一つのステップを刻んできました。

kurashiki-2

お店の元気が街に広がる! キーワードは「心理」「習慣」「対流」

臨店研修終了後にはオプション研修が開かれました。臨店研修の成果および商店街全体の取り組みと販促の重要性を全体で共有し、今いちど商店街としての意思統一をはかるのが狙いです。はじめにオプション研修の趣旨説明があり、片山理事長の挨拶、全国商店街支援センターの事業紹介に続き、講師の並山武司さんが「お店の元気が街に広がる!~これからのお店と街の活性化!セールス・プロモーションの視点から~」をテーマに、①繁盛店が考える「集客&購買力アップ」、②集客強化!「商店街」セールス・プロモーション、③いま求められる「街」軸の活性化手法、の3つの視点から、販促活動のあり方にアプローチしていきました。
キーワードは「心理」「習慣」「対流」。お客様にいかに買う気を起こさせるか、その「心理」をつくセールス・プロモーションを紹介。また、お客様が店の前を通っても中に入ってくれないのは、習慣づけがなされていないからだとして、集客を強化するための「習慣」づけの具体例を紹介。最後に個店(点)の繁盛を商店街(線)へ、商店街から街(面)へと広げて行く「対流」で、人の流れを構築し、街への関心を高めて複合的相乗効果を上げることが重要と訴えました。
並山氏の講演に続いて、商店街の活性化についてパネルディスカッションが行われました。パネラーは、岡山県立大学デザイン学部4年生で建築デザインを学んでいる鍋島奈保子さん、「cota coha」店主の石原広文さん、そして片山理事長でした。

 

それぞれの意見を紹介すると
鍋島「建築デザインコースを勉強していて、倉敷のまちが授業の課題に取り上げられたのがきっかけで足を運ぶようになりました。最初は観光地でキレイな街というイメージでしたが、こうした方が良いのでは? と思う点も見えてきました。それでも足を運んでしまうのは、人とのふれあいがあるからです。ショッピングモールやチェーン店にはない安心感が魅力です。もっとこの街にしかないものを育ててほしい」

石原「昨年10月にハロウィンイベントを企画して実施しました。以前ハロウィンパーティーをやった経験があり、非常に楽しかった思い出があったからです。大した規模ではなかったのですが2年目3年目になったときに50人くらいが参加するようになったんです。そこで商店街でもできないかと、有志のみなさんと小学生が集まって昨年初めて実施し、楽しい催しになりました。今年は去年協力いただけなかった店、声かけできなかった店にもお願いして規模を広げていきたいと考えています。また新たな取り組みとしてアーケードの飾り付けや子どもをまきこんだ教室などもこれから実施していきたいと思います」

片山「商店街が置かれている環境は非常に厳しい。企画したイベントなども消費者に届いていないし、ポイントカードや一店逸品も芽が出なかった。目の前の危機感を共有できれば何かできるのではないかと考えています。アウトレットパークができれば車の渋滞も必至だし、利用客から見たら近くて遠い商店街になりかねない。渋滞を我慢してでも来てもらえる強いものを育てて行かなければならないのでは? そのためにも個店が力をつけて、商店街としても磁力を発揮していきたいと思います」

さまざまな問題や課題が明確になり、新しい活動や打つべき手のカタチも見えてきた個店経営研修。倉敷では個店の魅力づくりを強化しながら商店街全体の取り組みへのステップアップに向けてがんばっています。本格始動に向けて、2月には全体研修が行われ、臨店参加店の成果報告と共通課題や対応等の共有が行われました。参加店それぞれが、具体的な改善活動の一歩を踏み出したようです。

kurashiki-3

 

東日本大震災

 支援センターのインフォメーション番組です。
履歴はこちらより。

商店街向け募集情報

商店街いきいきマガジン

JSSメルマガ募集

スタッフブログ

未来志向型商店街

認定案件一覧
活性化法

e-ラーニングシステム