かっぱ橋本通り商店街連合会「商店街活動研修」の第4回(最終回)が開催されました


“成功する”事業計画づくりで商店街を活性化

かっぱ橋本通り商店街連合会(丸山吉明会長・かおう会会長)は、「公西会」「明和会」「商和会」「かおう会」の4つの商店街で構成されています。舞台となるかっぱ橋本通りは、浅草の国際通りから上野駅入谷近くの昭和通りまで約1.2㎞にわたるストリートで、江戸時代に寛永寺の高僧が浅草寺に詣でる際の「御成道」として整備されたという歴史ある道です。庶民の娯楽のまち浅草と上野をつなぐ幹線路として、明治・大正期には大変なにぎわいを見せていましたが、その後、公共交通網の発達で、通り道としての活用は薄れてきました。とはいえ、“かっぱ橋”という全国区的な知名度や、通りのいたるところで「河童の像」が見られるユニークな景観デザイン、昔の風情などが今もなお多くの人に愛さています。
また、2012年に開業が予定されている「東京スカイツリー」が、4商店街をつなぐ通りの一直線上に見えることで話題となり、平日で200人、土・日で1000人もの人が、スカイツリー撮影のビュースポットとして訪れているとともに、電線類の地中化も予定されています。
「この商機を逃す手はない! 連合会として七夕まつりなどのイベントに取り組んできた実績もありますし、何とか4つの商店会が連携して、成功する事業計画を実現できないかと考えました」というのは、公西会副理事長の浅香真理子さん。商店街としての生き残りを探る中で、今回の研修事業への参加を積極的に呼びかけました。連合会会長の丸山吉明さんも、「地域を愛する思いはみな同じ。何かやろうとしても一人では出来ません。個性ある商店街が一致団結して同じスタートラインに立つことができたのは、大きな成果だと思います」と語ります。
こうして、連合会として、成功する事業計画づくりを支援する実践型の「商店街活動研修事業」に取り組むこととなりました。

かっぱ橋本通り商店街連合会「商店街活動研修」-01

 

 

「スカイツリーを眺め、かっぱと歴史を感じながら、楽しく歩ける商店街」へ

研修は全4回。1回目は、電線類の地中化を実施した品川区の戸越銀座銀六商店街振興組合理事長・亀井哲郎さんを講師に招き、共同事業を行う際の苦労話などを伺いました。続いて2回目は事業アイデアと目標設定。3回目はアクションプランと資金調達をテーマに意見交換。そして最終回として、12月20日(月)に報告会が開催されました。

はじめに前回のワークショップの結果を振り返りました。商店街としての環境分析をもとにどうチャンスを活用するか、どういう客層を取り込むか・・・そのためのコンセプトや事業目的をまとめました。その結果、連合会としての統一テーマを、「スカイツリーを眺め、かっぱと歴史を感じながら、楽しく歩ける商店街」と掲げた上で、商店会ごとに目指す具体的な事業計画案の発表を行いました。
明和会・商和会が計画した事業案は、「スカイツリー完成記念販促(かっぱ橋本通りにしかない名物の開発・販売)」。上野側からの入口にあたる明和会・商和会は、上野駅入谷口に下りエスカレーターが設置されることを受け、利用者を本通りへと回遊させるため、カラー舗装とエコロジー街路灯の整備、スカイツリーグッズの開発を進めて行きたいとのことです。
かおう会は、「冬のイルミネーション・スカイツリーへ続く“光の河”イベント」を計画。七夕まつりの人出を冬にも再現できるよう、“光の河”を演出して集客を目指します。公西会は、スカイツリーのビューポイントとしての認知度の向上を図るため「かっぱスカイツリーカフェ」事業を計画。写真撮影を安全にゆっくり楽しんでもらえるよう、車をシャットアウトしたイベントデ―を設け、店舗が協賛してカフェメニューを提供するとともに、参加型のイベントも実施していきたいとのことでした。

かっぱ橋本通り商店街連合会「商店街活動研修」-02

かっぱ橋本通り商店街連合会「商店街活動研修」

 

意見は出そろった。本当のスタートはこれからだ!

事業案のプレゼンテーションに続いて、事業化にあたって担当者ごとに分かれて留意点・対応策をディスカッション。前回までは商店街ごとのワークショップでしたが、今回は商店街を超えて、事業化の中心となる会長・理事長のテーブル、事業部長のテーブル、会計・総務担当者のテーブルの3つに分かれ、シートに記入しました。その後、戸越銀座銀六商店街振興組合理事長の亀井哲郎さんが、自身の商店街を例に成功する事業について紹介。受講者からは、「戸越銀座のキャラクター『銀ちゃん』が出来上がった経緯は?」「知名度があれば本来イベントは必要ないのでは?」「地元の大学生との協力関係については?」などの質問が寄せられました。

 

これまでの研修を振り返って、それぞれの会長は次のように感想を語っています。

■公西会・森本佳直理事長
「立地などが似ている戸越銀座の亀井さんのお話に共鳴するところがたくさんありました。研修ではSWOT分析など慣れない手法にも取り組んで、理論が先行している感じも抱きましたが、一つのきっかけになればよいと思います」


■商和会・伊豫永直一会長
「商人としての常識を再確認できたと思います。すべての会員が持つべき知識や意識、心構えが薄れていたことがよく分かりました。もうすでに動いている部分もあって、早く実践に移していきたいと考えています」


■かおう会・丸山吉明会長
「このような研修を4商店会で行ったのははじめて。それぞれのアイデアをまとめて実現していくのはたいへんだと思いますが、自分たちの力で進むことが大切なので、まずは電線の地中化を目指して頑張っていきたいと思います」

今回、全4回の研修の講師として携わった中小企業診断士の田川幸平さんは、「商店街活性化の要素には、①ハード環境の整備、②ソフト事業の充実、③個店の魅力向上、④組織力の強化、の4つが必要です。これらがうまく関連して活性化へと向かっていくのが望ましい。特に事業での仕掛けづくりという点では、地域の人を巻き込み、組織・団体の人に関心を持ってもらい協力を得て行くことも重要になってくるのではないでしょうか。研修は終わっても、これからが本当のスタート。連合会としていろいろな課題を継続的に検討して、かっぱ橋らしさを出していってほしいですね」と期待を寄せていました。

 

かっぱ橋本通り商店街連合会「商店街活動研修」-04

 

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