足助商工会にて第2回の「足助中央商店街活性化計画づくり」ワークショップが行われました

全員が目標を共有し、商店街の未来を拓くため・・・提案公募型研修に手を挙げました

「提案公募型研修って、なに?」

「提案公募型研修」とは、地域コミュニティの要として頑張る商店街のみなさんを支援するため、全国商店街支援センター(JSS)が実施している支援事業の一つです。
どんな商店街にも悩みや問題はあります。その課題に対して、「何とかしなくては!」と考え、悩んでいる商店街も多くあります。「提案公募型研修」とは、こうした商店街がかかえる課題の解決やニーズに合った商店街独自の研修を、みなさんがオーダーメイド的に企画・実施していくもの。例えば、「○○先生の話が聞きたい」「みんなが気軽に参加できる体験型の研修をやりたい」「こんなことに挑戦してみたい」など、プランを持った商店街・商店街支援機関であれば、自由に応募できるのです。
愛知県豊田市足助町の足助中央商店街協同組合も、そんな商店街の一つです。
一方的な講習というよりも、ワークショップ方式で一人一人の意見を吸い上げながら、全員が目標を共有し、商店街の未来を拓いて行きたいと、提案公募型研修に手を挙げました。

「このままでは自分たちの町がダメになってしまう。
危機意識を、みんなで共有しなければいけないんじゃないか」

足助町は、中馬街道(塩の道)の足助宿として栄えた歴史のある町です。紅葉の名所「香嵐渓」で知られる東海地方の観光拠点でもあり、紅葉シーズンには100万人もの観光客であふれかえります。

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2005年4月には近隣の町村とともに、世界的大企業トヨタ自動車のお膝元、豊田市に合併されました。まちづくり交付金事業等を活用して、下水道および電線の地中化といった環境整備事業も行っています。
足助といえば、なんといってもかつての宿場町の面影を色濃く残す古い町並みが有名。巴川の支流・足助川に沿って2キロあまり続く景観は珍しい、のひと言。現在見られる古い町並みは、文化・文政期(19世紀はじめ)以降に建てられたもので、景観整備事業の取り組みの成果が、町並みのいたるところに表れ、商店街をはじめ地域住民の努力のほどが伺えます。

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こうした中で町を支えているのが足助中央商店街協同組合です。
現在5つの商業団体があり、組合員は126人。小売業がもっとも多く、次いでサービス業、飲食業となっています。しかし、人口減と高齢化により商圏が縮小し、販売額・商店数ともに減少傾向にあります。しかも、100万人いる香嵐渓の観光客が商店の売り上げに結びつかず、店主の高齢化による後継者不足も深刻化し、空き店舗が目立つようにもなってきています。問題は山積しているのです。

商工会の役員で、大正5年創業の老舗和菓子店、日月もなか総本舗代表取締役の近藤信介さんは、
「商店街の置かれている状況は確かに厳しいです。ですが、このままでは自分たちの町がダメになってしまうという意識が薄いと思う。現在の状況に対する危機意識を、みんなで共有しなければいけないんじゃないかと、そこが肝心だと思います」。

足助商工会の柴田栄さんも、
「だからこそ、提案公募型研修に手を挙げたんです。最初は、第三者にプランづくりからすべて任せて、出来上がったものを採用しようと考えていましたが、それでは本当の底上げは出来ません。双方向で意見をみんなで出し合いながら、現状に対する認識を少しでも多くの人と共有し合うことが大切だと思います」と口をそろえます。

まさに《足助の地域力・住民力が、試される時を迎えた》と言えるのではないでしょうか。

 

teian_rpt-photo-03商店主たちは資源豊かな足助の町に誇りを感じる一方で
高齢化に伴う後継者問題、空き店舗に不安を隠せないでいる
第2回ワークショップでは、まず始めに、研修で講師を担当している「豊田まちづくり株式会社」から、前回のワークショップのおさらいと、10月24日に実施した「商工まつり来街者アンケート調査」、「商業者意識調査」について、報告がありました。


まず、前回のグループ別ディスカッションで出された、「足助の商い・商店街活動の良い点、課題」については、項目ごとに意見を整理したものを説明。足助の町並みや風情、自然といった「資源」に関しては、みなさん誇りに感じているようですが、事業主の高齢化を指摘する声や全国チェーン店の進出を不安視する声、集客を観光客に依存しすぎているといった意見も出されていました。

 

 

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teian_rpt-photo-05足助中央商店街の5年後の姿は?

いよいよワークショップで計画づくり!
調査の結果報告も終わり、いよいよグループワークの開始です。
テーマは「5年後の足助中央商店街の目標をつくりましょう」。平成23年度から28年度までの5年間に、足助の町をどのように変えていきたいのか、どんな町にしていきたいかを、3つのグループに分かれて意見を出し合いました。


STEP1「目標の設定」
まず「5年後こうなってほしい」という具体的なイメージ(古い建物を活かし町並みを保存し計画的に再現した商店街etc)が書かれた20枚ほどの紙が、一人一人に配られました。その中から各自3つを選択。選ばれた紙を模造紙上に並べ、それをもとにグループで話し合いながら、最終的にグループで3つを選びました。

 

STEP2 「お客様の設定」
次に、商店街が想定する顧客について、「どこから」(2枚)「どんなお客様に」(2枚)来てほしいか、同じように用意された紙からグループで選択していきました。

 

STEP1、2の両方が決まった時点で模造紙に張り出し、グループごとの発表となりました。


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発表の中で、みなさんの共感を得ていた意見を紹介すると…


・「普段使いから贈答品まで、すべて足助の商店街で買い物が完結できるようなショッピングモール的な商店街にしたい。よそには客を絶対逃がさないといった感じがいい(笑)」(旅館業、40代女性)

・「空き店舗を利用してベンチなどの休憩スペースを取り入れ、公共施設の充実を計ったらいいのではないでしょうか。子供連れの若いファミリーと女性をターゲットにすべき。財布は女性がにぎっているから(笑)。それから子供に足助を好きになってもらえれば、将来大きくなっても足助に来てもらえると思うので、子供は大事に育てていくべき」(カメラ店経営、50代男性)

 

【受講者からは、ほかにもこんな意見が出ました】
・「気になるのは足助の魅力的な町並みを活かした商店街でも、四季を感じる商店街にしても、その情報発信が現在うまくなされていないと思うんです。商工会のホームページにしても情報の伝達がうまく活用できていないし、インターネットを使った情報発信は一刻も早く取り組んだ方がいいと思います」(カラオケ店経営 50代男性)

・「みなさんが言うように空き店舗の活用を進めたとして、もし成功して店が埋まったときに現状の駐車スペースで足りるのかという問題が出てきます。はたして路上駐車でいいのかと…。町に外から人が大勢来るとしたら、それだけの駐車場は確保しなければならないはず。公共施設の充実を考えて行くのなら、そこには十分な駐車場の確保が絶対不可欠だと思います」(旅館業、40代男性)

【講師を務めた「豊田まちづくり」の奥泉友紀さんより】
「どんなお客様に来てほしいのかという点では、みなさん“女性”と一致した見解でしたね。ですが、どこから集客するのかという点では、足助地区とその周辺、そして広域(観光客)の両方が上がりました。計画を作り上げていく上で難しくなってくるのは、集客のウエイトをどうするのかということ。どちらかにしぼって戦略を立てて行くのかどうか、そこが今後の課題だと思います」

ワークショップは今回で終了。次回はモデル先進地の視察を行う予定です。

 

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