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超高齢社会に向けた居心地よい場づくりの第一歩 「OCHABA(おちゃば)」開設 【岩手県雫石町・雫石よしゃれ通り商店街】 地域振興 各種連携 子育て・高齢者支援 空店舗活用 コミュニティ

2018年05月28日 (月曜日) 09:30

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自分たちでつくる自分たちの場ーOCHABAのリノベーションの様子

5月6日、岩手県雫石町のよしゃれ通り商店街に、新たな交流スペース「OCHABA(おちゃば)」がオープンし、地域活性化の動きの原動力となるべく活動を開始した。

「OCHABA(おちゃば)」は、旧・農産物直売所「まちの駅ぷらっと」をリニューアルオープンしたもの。「まちの駅ぷらっと」は、2003年に商工会青年部によって開設され、地元産の野菜などを販売しながら高齢者の憩いの場としての役目も担ってきたが、従業員の不足などが原因で今年3月末に閉店となった。それによって商店街の機能も低下し、その存続そのものが危ぶまれてしまうのではないかと感じた商店街に店を構える金田伸子さん(68)は、地域住民の米澤栄子さん(80)、小谷地さおりさん(54)に声をかけ、「まちの駅ぷらっと」の運営を引き継ぐことに。そのノウハウについてNPO法人「まちサポ雫石」に相談をもちかけた。

昨年11月と12月に「空き家・空き店舗を活用する方法を考える講座」を開催し、流行りに流されない自分たちのための街づくりを提起していた「まちサポ雫石」は、即座にアクションを開始。町おこし協力隊とも連携し、4月には金田さんら運営メンバーの気持ちや方針を尊重しつつも持続できる場づくり、店舗づくりのためのワークショップを行い、改装の手法、店舗名、商品の種類、販売の仕方などを決めていった。4月中旬から下旬にかけてはリノベーションイベントも実施。4日間で延べ50人の商店街の店主や地域住民が参加して、ペンキ塗りや備品の整備が行われた。

新しい施設の名称は、“まちなかに住むお年寄りが気軽に茶飲み話をしに立ち寄れる場所にしたい”という想いから、「OCHABA(おちゃば)」に決定した。店内にはテーブルやいすを設置し、 “交流スペース”の充実を図っている。加えて、高齢者がわざわざ遠くまで買い物に出かけなくても済むように、町内の生産者による農産物の販売コーナーや地域住民の手づくり品などを展示販売するコーナーも設けた。オープン初日を、県内外から5000人もの人が訪れる雫石のイベント「元祖軽トラ市」の開催日(5月6日)に設定し、「OCHABA(おちゃば)」は多くの人にお披露目された。

オープン後は週に50人程が、地域活動の打ち合わせで活用したり、買い物に立ち寄ったりしているという。「空き家や空き店舗があってもそれを人に貸そうという大家さんが少ない地域なのですが、この開設がきっかけになって、一人でも多くの大家さんが『それなら私も貸してみよう』という気持ちになってくれれば、と思います。何より、出店を考えている人が、雫石で出店すれば地域の人が皆で応援してくれる、と感じてくれれば。そういう意味で『OCHABA(おちゃば)』の発展は、地域の発展なんです」と、NPO法人「まちサポ雫石」を運営する櫻井七海さんは話す。

近い将来訪れるであろう超高齢社会に向けて、自分たちの住みよい場所を自分たちでつくろうと、町全体が一丸となっての地域おこしを目指している雫石町。「OCHABA(おちゃば)」は、この地域活性化の動きの大きな一歩となっている。

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