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商店街の空き店舗で世界に一つだけのバイオリンを【滋賀県大津市菱屋町商店街】 空店舗活用 コミュニティ その他

2017年06月16日 (金曜日) 17:00

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滋賀県大津市の菱屋町商店街に、趣味でバイオリン製作を学べる工房「膳所弦楽館」がある。代表の橋本敦守さん(65)は「世界で唯一の響きをつくる楽しみを伝えたい」と、自らも楽器づくりに取り組みながら、その仲間を増やしている。

60歳を過ぎてチェロを始めたという橋本さん。のめりこむうちに興味は楽器製作にまで広がり、プロの職人のもとで約2年バイオリン製作を学んだ。製作の道具と材料は300年前からほぼかわらないが、生まれる音色はつくる人の数だけある。そんな時代を超えた奥深さを広めたいと、定年後の起業を目指し、誰でもバイオリンづくりを楽しめる工房の準備を進めてきた。

商店街の一角に工房をオープンさせたのは今年の2月。商店街活性化の一環で大津市が運営しているチャレンジショップに応募し、「まちなか交流館」の一室を借り起業した。メディアに取り上げられた反響もあり、オープンから4ヶ月現在の参加者は14名。男性9名、女性5名でシニア層が主体だという。

一台をつくるのに要する時間は250時間から350時間。週1回のペースで作業を進めた場合、約1年かかるという。参加者は楽器演奏の初心者ばかりだが、次の楽しみは出来上がった楽器を演奏することだ。「いつかみんなでアンサンブルをやろうと話しています」と橋本さん。いずれは「弾く・聴く・創る」をトータルで提供し音楽に囲まれた豊かなコミュニティーへ発展させたい、と将来を見据える。

同商店街は交通のアクセスがよく、県外から弁当持参で参加して終日作業を楽しんでいる方もいるという。音楽という切り口から商店街に足を運ぶ人が増え、そこから新しいコミュニティーが出来つつある。「商店街の一階という立地上、通りがかりの人が中を覗いて行くことがとても多い。外から見えるという安心感が、初めての方や女性の方が門をたたくハードルを下げていると感じます」と、橋本さんは地域に根ざした商店街の立地のメリットを強調する。チャレンジショップの契約は最長1年間。その後も商店街近くで物件を探したいと考えているという。

参加費は一回4000円で別途材料費(バイオリンの場合約3万円~)が必要。
膳所弦楽館ウェブサイトhttp://zeze-strings.jp/wordpress/

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