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熊本地震から一年、お座敷で語らんね。「お座敷商店街」開催!【熊本県阿蘇市阿蘇門前町商店街】 イベント 地域資源 地域振興 震災復興 コミュニティ

2017年04月05日 (水曜日) 10:15

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桜の開花はまだであったが、1000人以上の人で賑わった「お座敷商店街」。お座敷は正面奥の鳥居の前に連なる。

 熊本県阿蘇市の阿蘇門前町商店街(一般社団法人阿蘇門前町商店街振興協会)が、4月2日(日)に、同商店街の桜並木に約100枚の畳を敷き詰めて花見を楽しむ「お座敷商店街」を開催した。熊本地震から約1年が経過したこともあり、商店街を応援してくださった方々へ感謝の気持ちを込めて、特別価格でお花見用特別メニューを提供。当日は、悪天候にも関わらずの1000人を超える人出でにぎわった。

 阿蘇門前町商店街(旧称:仲町通り繁栄会)は、昭和40年代には旧・一の宮町で最も活気のある地域密着型の商店街であった。しかし、平成になると近郊の大型スーパーマーケットの出店等の影響で衰退傾向に。平成11年には地元紙に「消えゆく灯(ともしび)」というタイトルで紹介されてしまうほどになってしまった。
 この状況に、「このままではいかん」と奮起した二代目店主たちは、平成13年に「若きゃもん会」を結成。夜市の復活や、食べ歩きが出来るようなオリジナル商品の開発、親世代から受け継いだ植樹や水基の再整備等、商店街の立て直しに次々に着手する。すると、その活動がマスコミに取り上げられるようになり、その反響もあって約10年間で来街者が年間35万人まで急増した。「お座敷商店街」もこの若きゃもん会の取組みの一つである。

 平成28年は同商店街にとって試練の年であった。熊本地震、阿蘇山噴火等、相次ぐ自然災害が起こり、交通網の遮断と風評被害の影響で、来街者数が激減。被災した阿蘇神社の再建には6年かかると言われており、観光客の戻りにも深刻な影響が予想されている。しかし、「神社が綺麗になって道路も整備されたときに、商店街にも魅力的でないと」(若きゃもん会前代表杉本真也さん)と商店街は前を向く。6年後の阿蘇地域の完全復活をめざし、今後は、門前町としての魅力に一層の磨きをかけて観光型の商店街に大きくシフトしていくために、Wi-Fiの整備や駐車場、トイレの整備など、必要に応じて補助金の有効活用も視野に入れて進む予定だ。
 今回の「お座敷商店街」は、その復興への希望と、この一年間に近隣地域をはじめ全国から集まった温かい支援への感謝の気持ちをこめて開かれた。残念ながらみぞれの降る悪天候の下での開催となったが、ワンコイン(500円)で提供された300グラムのステーキや新酒の振舞い酒等、商店街のおもてなしの気持ちを、参加者たちはしっかりとかみしめていた。

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