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商店街の枠超え、多彩なプロジェクトで地域を活性化【大阪府東大阪市若江岩田商業集積地】 地域振興

2017年03月21日 (火曜日) 17:00

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「和菓子」をテーマにした「きらり☆えがお塾」の様子(2017年3月、大阪府東大阪市岩田町の駅前ビル)(ひらた米穀店の平田義敬さん提供)

 商店街の枠組みを超え、地元の商業エリア全体の活性化を目指して2014年7月、地域の若手店主(5人)が立ち上げた「若江岩田きらりプロジェクト」(大阪府東大阪市若江岩田商業集積地、リーダーはひらた米穀店の平田義敬さん)。これまでの約2年半の間に、店主たちが出張してプロのノウハウを伝授する親子体験教室「きらり☆えがお塾」や、子どもたちに職業体験を楽しんでもらう「若江岩田きらり商店街~ぼくも、わたしもお店屋さん~」を開催。さらに、複数の店舗同士でコラボ商品を開発するなど活動の幅を広げ、今では「お店同士や地域の方々など、たくさんのつながりが生まれ、認知度も少しずつ上がってきた」と平田さん。これからも個店や商店街の“点・線”ではない、地域全体の“面”での動きを続け、「若江岩田を『人が育つ街』にしていきたい」と抱負を語る。

 地元の商店会は以前は5つの商店街で構成されていたが、街の衰退から、現在は2つの組織に減少。商店主の高齢化などの影響で、今後の発展はおろか組織の維持も難しい状況に陥ったという。そこで商店会という組織に固執せず、「若江岩田エリア」から街の活性化や発展を目的に活動してくれる新しい人材の発掘などを目指して、地域の30代40代有志の集まり(プロジェクト)を結成した。

 プロジェクトの柱ともいえる「きらり☆えがお塾」は、当初メンバーに子育て世代が多かったことから、ターゲットを「子育て世代」に定め、子育て支援の「NPO法人きらりっこ」の協力を得て、近鉄奈良線の若江岩田駅前のビルで14年9月、初回(テーマは手づくり和菓子体験)を開催。その後、月1回のペースで、パン教室、子どもの前髪切り方レッスン、ごはんパワー教室、キッズダンスなど計31回(今年3月まで)に達し、「参加されているお母さん方から高い評価をいただき、予約も受付開始日にすべて埋まってしまうことも多々ある状況」(平田さん)という。

 またコラボ商品についても着々と実績を積み重ね、「酒粕まんじゅう」「和菓子とお酒のギフト」(和菓子屋さんと酒屋さん)、「減農薬米の米ぬかクッキー」(ケーキ屋さんと米屋さん)、各店の逸品セットで成人を祝う「成人セット」(8店舗共同)などを開発。「今後も多くのコラボ商品を世に出していきたい」と意欲的だ。

 一方、昨年7月3日に駅前ビルで1回目を開いた「~ぼくも、わたしもお店屋さん~」は、子どもたちにお店屋さんごっこをしてもらうことで、商店街の魅力などを伝えていくのが狙いだ。5歳から12歳程度の子どもとその家族を対象とした初回は、メンバー以外にもお店の人、英語塾や学習塾の関係者、近隣大学の学生の応援もあり、約600人もの親子が詰めかける大盛況のイベントに。参加者からは「次はいつするの」「来年もやって」などの感想が相次ぎ、今年の7月に2回目を開く予定で、現在準備を進めているという。

 平田さんは「プロジェクトのメンバーは今では12人にまで増えた。商店街に面していないお店でも、若江岩田エリアのお店であれば参加できるので、これからもいろいろな業種の方にメンバーに加わっていただき、活動の幅やつながりを広げていきたい。また、我々もこの活動を通じて成長していきたい」と語った。

(C)時事通信社

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