facebook page

全国各地の商店街のニュースをお届けします! 商店街ニュース

次世代広告媒体「電子看板」、山口・岩国市の商店街でも導入の動き【山口県岩国市中通商店街振興組合】 地域振興

2017年03月14日 (火曜日) 17:00

印刷 メール

商店街に設置されたデジタルサイネージ(山口県岩国市の中通りアーケード街)(組合の事業を支援している県中小企業団体中央会連携支援第二課の田中健一さん提供)

 大都会の商店街などで導入が進んでいる「デジタルサイネージ(電子看板)」。山口県岩国市麻里布町3丁目の中通りアーケード街(岩国市中通商店街振興組合)でも、設置に向けた動きが加速している。2月に行った社会実験では「一定の設置効果があることが裏付けられた」(同組合商店街次世代情報発信フィージビリティ実行委員会の報告書)ことから、今後通りでの早期実用化を目指す考え。商店街での電子看板導入の取り組みは、山口県では同組合が初めてという。

 デジタルサイネージは、デジタル技術を活用して映像情報などを表示する広告媒体。複数の広告を時間帯によって24時間流すことができ、東京や大阪などの商店街では、この媒体で店舗やイベント、売り出しセールなどの情報を来街者に提供する取り組みが始まっている。中通商店街振興組合でも昨年夏、「商店街次世代情報発信フィージビリティ実行委員会」を立ち上げて、設置に向けての事業を開始。今年2月中旬から下旬にかけて、通行量の増加や街のにぎわい創出を目的に、電子看板が市民たちを街へ誘導する新たな導線となるか、その可能性を探る社会実験を実施した。

 実験は、公益財団法人やまぐち産業振興財団の商業・商店街振興助成金を活用し、全長約250メートルのアーケードの入り口付近や交差点など計5カ所に、縦型40インチの液晶モニターの電子看板を設置。静止画で各店舗(計50店舗)を紹介したり、商店街で行われるお祭りなどを告知したりしたほか、市の行政・観光・防災情報(動画)なども適宜流した。

 この間、街の様子を観察したところ、「足を止めて画面に見入る通行人が多数見られるようになり、サイネージが持つ“アイキャッチ”機能が裏付けられた」「通行量調査では通行量の増加がみられ、サイネージ設置によって商店街に活発な動きがもたらされた」(報告書より)。しかし一方で、「コンテンツの差し替えは、モニターごとにSDカードの差し替えによる手作業となり、情報の更新に余分なエネルギーを要した。また、タイマー動作機能がなかったため、24時間常設による電気代の浪費もあった」(同)ことから、こうした課題をクリアした上で、今後のまちづくりに生かしていく方向で具体化を検討していく予定。

 中通商店街振興組合の藤田信雄理事長は「大変効果のある社会実験だった。インターネットやスマホの情報と連動させながら、街の使い方を知ってもらうための有効なシステムとなる。また今回の実験では、サイネージを連続的に置くことで、街を歩く際の道標の役割を果たすことも分かった。この役割で、街中に誘導できれば、その後の多様なアプローチ(商品の宣伝や勧誘、各種情報の提供など)を効果的に行うことができる。情報ソースが少ない地方都市では大きな効果をもたらすと考えられる」と今後に期待している。

(C)時事通信社

商店街ニュースの一覧へ