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世界に誇る「タイルアート」で商店街に彩り【岐阜県多治見市ながせ商店街】 地域資源

2017年02月22日 (水曜日) 17:00

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多治見市のマスコットキャラクター「うながっぱ」をデザインしたモザイクタイルアートの作品(岐阜市多治見市本町のながせ商店街)(東濃信用金庫秘書課の吉村卓也さん提供)

 多治見市(岐阜県)が世界に誇る「モザイクタイル」(陶磁器製タイルのうち、表面積が50平方センチ以下のもの)を使った市内小中学生などによるアート作品が、2月10日から3月5日まで市中心部のながせ商店街(同市本町)で展示されている。作品の制作と多治見の街を完成品で飾ることで、地域の子どもたちに地場産業のタイルの美しさを体感してもらうとともに、商店街の活性化を図るのが狙いだ。商店街に地場タイルの作品群が飾られるのは初めてで、終了後は、昔ながらの陶器商社などの建物が並ぶ風情のある街並みが観光客に人気の「本町オリベストリート」でも、5月の連休ごろまで展示。県内外に“タイルの街・多治見”をPRしていく。

 岐阜県の南東部に位置する多治見市は、陶磁器の生産で知られ、特に笠原町(2006年に市と合併)は施釉磁器モザイクタイルの発祥の地で、全国のモザイクタイルの70%を生産。昨年6月には「モザイクタイルミュージアム」がオープンするなど、モザイクタイルのまちとして、世界に知れ渡っている。

 このまちの資産を生かした今回のイベント(正式名称は「タイルアートに挑戦『タイルでまちを飾ろう』プロジェクト」)は、多治見ロータリークラブ(同市新町、加藤守孝会長)が社会奉仕活動の一環として、「ロータリー財団」(世界本部・米国イリノイ州エバンストン)から5000ドルの補助金を得て企画。小中学生の参加では、多治見市教育委員会(教育研究所)が協力、商店街との連携では、商店街活性化のための専任担当者を配置している東濃信用金庫(本店・同市本町)が支援して実現した。

 まず昨年11月に、市内の子どもたちに「私の好きな物」をテーマにして作品の下絵(150点)を描いてもらい、その中から作品候補の絵を選び、コンピューター処理して約100色のドット絵に変換。最終的に30点を選出して、今年1月21日、子どもたちとその家族計約200人が参加して、各ドットを10ミリ角のタイルに置き換える作業を実施し、各作品を額に入れて完成させた。多治見市のマスコットキャラクター「うながっぱ」やモザイクタイルミュージアム、自分のお宝のルービックキューブ、自然の景色など、「子どもたちの発想の豊かさとデザイン力が遺憾なく発揮された作品に仕上がった」(今回のイベントの責任者、東濃信用金庫・市原好二理事長)という。

 各作品はイーゼルに掛けて、JR東海・多治見駅前のながせ商店街の店先に飾っている。週末ともなると、作品を見ながら散策を楽しむ姿、タイル作品を話題にして店主との会話が弾む人、自分の作品を探す親子連れなどが目立ち、「かわいいね」「色がカラフルできれいね」といった声が聴かれているという。3月5日まで商店街を訪れる人に、お気に入りのアート作品を選んでもらい、得票数が多い作品(3点)を表彰する予定。

 加藤会長は「一連の作業、街での展示を通じて、通常の小学校の授業では経験できない郷土教育が実践できたのではないかと思っている。今後も、地元らしい個性のある街、陶磁器・タイルの街として、魅力的な商店街を作っていくことが課題だと考えている」と語った。

(C)時事通信社

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