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化け猫で商店街に“元気パワー”を【愛知県岡崎市「東康生商店街まちづくりの会」】 地域資源

2016年11月25日 (金曜日) 15:00

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「恨めしや」のポーズで通行人を畏怖する化け猫の石像(愛知県岡崎市康生通東2丁目)(「東康生商店街まちづくりの会」の佐谷智さん提供)

 かつて、「化け猫が出る城下町」として知られた愛知県岡崎市。その「化ける」を「変化する→進化する→躍進する」と前向きに捉えて、地元の商店街グループが「化け猫」を商店街の顔とするユニークなまちおこしを始めた。手始めに化け猫の石像とゆるキャラを制作し、全国に“化け猫の街”を発信中だ。関係者は「猫の“妖力”で、昼夜を問わずシャッターが目立つ街中に、復活のパワーを」と勢いづいている。

 このグループは、市の中心に位置し岡崎城の東に形成されている岡崎東康生商店街(組織は岡崎東康生町協同組合)の元組合会長・理事で組織する「東康生商店街まちづくりの会」(小野修平会長)。

 幹事の佐谷智さんらによると、商店街一帯は以前は路面電車が通り、さまざまな商店、デパート、映画館などが軒を連ねる繁華街だった。しかしその後、自動車社会化の進展、大規模集客施設の中心市街地周辺への立地などの影響で街は衰退した。こうした現状を目の当たりにした商店街の関係者が2010年10月にまちづくりの会を結成。岡崎には古くから猫についてのさまざまな言い伝えが残り、その多くは「怪猫(かいびょう)」「化け猫」の怪談として語り継がれてきたことから、「化け猫」を商店街のシンボルにすることに。また、今年の市制100周年の記念プロジェクト「新世紀岡崎チャレンジ100」にこの企画が選ばれ、補助金を制作費や維持・管理費の一部に充てることが可能になったことから、石像を磯貝彫刻(同市)に、ゆるキャラを愛知学泉大学(同市)の女子学生にそれぞれ依頼して作った。

 石像は岡崎特産の御影石(白色)を使い、高さは約60センチ。切れ長の目に、だらりと下がった長い舌。3本の尻尾のうち、2本はとぐろを巻くように体をはい上がり、頭の上へ。「恨めしや」のポーズで、通行人を畏怖させている。一方ゆるキャラ(着ぐるみ)は全体を白に統一しており、着物に帯姿。顔の両側にはそれぞれ3本の赤いひげが描かれ、石像とは正反対に“親しみやすさ”を強調し、動き回る時には中に女子学生が入る。両者のお披露目となる石像の除幕式を11月13日に実施し、報道されたこともあり、連日像の設置場所などを商店街に問い合わせてくる若いカップルや女性らが後を絶たないという。

 佐谷さんは「名鉄東岡崎駅と商店街をつなげる市の『乙川リバーフロント』構想が進んでおり、化け猫はその“導き役”となるものだ。今後化け猫を守護神とする神社を整備したり、化け猫グッズを開発・販売したりして、観光の目玉にすることも考えている。化け猫を起爆剤にして、商店街のパワースポット化、にぎわい創出を考えていきたい」と語った。

(C)時事通信社

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