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商店街の夜に「伊藤若冲」の作品ライトアップ【京都府京都市京都錦市場商店街】 イベント

2016年10月05日 (水曜日) 16:00

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錦市場商店街ナイトミュージアム「伊藤若冲とみずのき」のチラシ(京都錦市場商店街振興組合のウェブサイトより)

 商店街の“夜のとばり”に、奇想の絵師の傑作と自由な発想のアール・ブリュット美術をライトアップして、幻想的な空間を演出——。「京の台所」といわれている京都錦市場商店街(京都市中京区)で10月30日まで、錦市場商店街ナイトミュージアム「伊藤若冲とみずのき」(主催:京都錦市場商店街振興組合、NPO法人京都文化協会)が開かれている。この地出身の若冲生誕300年を記念し、アール・ブリュットを実践している障害者支援施設「みずのき」(京都府亀岡市)の作品群とのコラボで初めて企画。通りに連なるシャッターに独特な絵画が浮かび上がり、行き交う多くの人が夜の芸術を堪能している。

 若冲(1716年~1800年)は、京都・錦小路(錦市場)の青物問屋の長男として生まれ、江戸時代中期に活躍。写実と想像を融合させて独創的な画風を確立し、近年評価が一段と高まっている。一方、みずのきの作品は1990年代、“日本のアール・ブリュットの草分け的存在”として注目され、「みずのき美術館」(亀岡市)に作品が収蔵されている。

 ナイトミュージアムは、東西約390メートルの錦市場商店街と交差する錦小路通高倉通りから御幸町通りまでの複数の通りにある47の老舗店舗のシャッターに、「鳥獣花木(かぼく)図屏風(びょうぶ)」や「樹花(じゅか)鳥獣図屏風」などの若冲の作品と、アール・ブリュットの作品の原画を用いて制作した特殊フィルムを貼付。午後7時から午後10時までの間、ライトアップしている。

 また10月16日までは、商店街のアーケード(6カ所)の天井からつり下げたスクリーンに若冲とアール・ブリュットの映像作品を、プロジェクターで投影している。投影時間は約10分間で、1日2回(午後8時と午後9時)の上映。

 京都文化協会でナイトミュージアムを担当している松本萌(めぐみ)さん(プロジェクトコーディネーター)は、「錦市場の昼間は多くの人でにぎわい、行き違いができないほど混雑するが、それとは全く違った夜の雰囲気も楽しんでもらい、そうした世界もあることを、多くの人に知ってもらいたい」と期待を込めた。

 錦市場商店街ナイトミュージアム「伊藤若冲とみずのき」の問い合わせは、同ミュージアム事務局(京都文化協会内) 電話:075-354-8195 FAX:075-354-8198 E-mail:info@kyo-bunka.or.jp。

【アール・ブリュット美術】日本語では「生(き)の美術」「生(なま)の美術」と訳されることが多い。伝統的な美術教育を受けていない作り手によって制作されたそれらの作品は、既存の概念にとらわれていないため、美術史的な枠組みでは解釈し尽くすことができないという。

(C)時事通信社

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