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寂れた商店街の“魅力”を映画に【北九州市八幡東区中央町商店街】 地域資源

2016年06月30日 (木曜日) 11:00

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一歩入ると、寂しさを感じる路地に(福岡県北九州市八幡東区の中央町商店街)

 寂れてしまった商店街の様子を映像に収め、その隠れた魅力を広く伝えていこうと、商店街の関係者や大学生が商店街映画「凪(なぎ)の空~あなたに見せたい景色がある~」の製作を始めた。廃れた街の“負の状況”も記録しながら「やっぱりこの商店街は素敵だ」と実感できる作品を目指すという。

 映画の製作現場となるのは、福岡県北九州市八幡東区にある中央町商店街。近くには世界遺産に登録された八幡製鉄所(1901年創業)がある。製作スタッフは、同商店街にある多世代交流スペース「くるくる」の管理人を務めている西原大路さん、同商店街内で地域コミュニティ活動などを行っているNPO法人「わくわーく」理事長の小橋祐子さん、中央町商店街副理事長の石本賢紀さん、九州国際大学経済学部の助教、西山弘泰さんの4人で、キャストは商店街の皆さんと国際大学の学生。

 西原さんによると、中央町商店街は、隣接する製鉄所で働く人々やその家族の生活を100年以上も支えてきた“台所的商店街”で、鉄鋼景気に沸いていたころは、商店街も「日々、活気にあふれていた」(西原さん)という。しかし月日が流れるにつれ、不景気や地域の高齢化などの影響で、賑わいは失われシャッター商店街になってしまった。商店街の隣接地区には、テーマパーク「スペースワールド」や大型博物館の「市立いのちのたび博物館」などの観光スポットが誕生し、観光客の流れが商店街に向かうことが期待されたものの、「ほとんど来街者はなく、ただの“通り道”、“素通り”する場所になってしまった」と西原さん。

 通常この種の映画では、きれいな景色や賑いぶりだけを前面に押し出しがちだが、街の暗さや寂れた感じを前半で写しだすことで、街の現状をしっかりと捉え、後半には街の明るさや温かさを表現し、商店街の未来を見据える作品に仕上げる。今年の9月にクランクイン、12月中の完成を目指す。上映時間は15分から30分程度。

 西原さんは「映画を観て、商店街の人々に八幡東区の魅力を再確認してほしい。同時に、区近郊の一般の方にも中央町商店街に興味を持ってもらい、多くの来街者を見込めたらと思っている。またこれをきっかけにして、学生や若者らたくさんの方々がこの商店街を利用して、映画や写真などに表現し、各自で街を盛り上げてもらえることを願っている」と語った。

 なお西原さんらは、撮影の際に必要なカメラや照明器具、その他の備品の購入に充てるため、インターネットを通じて小口の投資を募るクラウドファンディング(目標額17万円)で資金提供を呼び掛けている。

 問い合わせは、多世代交流スペース「くるくる」の西原大路さんまで。電話:093-671-2394

(C)時事通信社

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