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今年も“商店街の酒”、組合員が初めて酒米の田植え【長野県松本市中町商店街振興組合】 地域資源

2016年05月17日 (火曜日) 17:00

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組合が企画したオリジナル日本酒「中甼」用の酒米(苗)を植えている様子(2016年5月11日、長野県松本市神林の水田)(中町商店街振興組合提供)

 長野県松本市中央の中町商店街振興組合(佐々木一郎理事長)はこのほど、同市神林の水田に、組合が企画したオリジナル日本酒「中甼(なかまち)」用の酒米(苗)を植えた。組合の酒は2014年から販売しているが、今年は酒米造りから挑戦し、松本の「純度100%」の日本酒を目指す。

 「中甼」の製造・販売は、豊富な地下水を利用した組合による街の活性化策の一つだ。これまでは、商店街にあるまちづくりの拠点施設「中町・蔵シック館」の敷地内で湧き出る井戸水と、県内産の酒米美山錦を使い、市内の蔵元・善哉酒造が製造。名前やラベルのデザインも町民から募集し、同商店街で販売(15年は4合瓶1250円、1升瓶2450円=いずれも税込)・提供してきた。3回目の酒造りを前にした昨年、松本ハイランド農協(松本市)が中町商店街にアンテナショップを出店し商店街の組合員になったことから、「酒米も組合と農協のコラボで地元産を」と話がまとまり、農協の協力で田植えが実現した。

 田植えは、市内で農業を営む塩原恵市さんが所有する約38アールの水田で行われた。当日は十数人の組合員有志やその家族が現地に集合。最初に、酒米造りに使う水(井戸水)を田んぼに注ぐ“水あわせ”を行い、約10人が実際に田に入り、酒米美山錦の苗(1人約50株、合計約500株)を植えた。田植えは皆初めてで、思うように手足が動かせない様子だったものの、「はだしは気持ちがいい」「田植えは楽しい」などと感想を述べていた。

 今後生育が順調なら、6月末から7月にかけて草取りを、9月中旬ごろには稲刈りを、それぞれ組合員らが行う予定。そして例年通りの手順で醸造(今年は1.8リットル入り瓶で約700本)など進め、来年の始めに同商店街で開催する「初しぼりフェア」でお披露目。街なかの4店舗で販売(価格は未定)、約20の飲食店で提供する。昨年造った「中甼」は日本酒度+5の辛口、美山錦の精米歩合65%で、うまみと辛口がウリの純米酒に仕上がった。来年以降も製造・販売を続け、「中甼」を中町の飲食店の団結シンボルにしていくという。

 佐々木理事長は「中甼は毎回完売するほどの人気。中町の人や町に来た人だけに飲んでもらうので、町でしか売らない。中甼を味わいたい方は、中町に来ていただければ、各店でおもてなしします」と呼びかけた。

(C)時事通信社

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