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「商店街に生きる人々」描いた作品を上演【香川県高松市田町、常磐町、南新町商店街】 イベント

2016年03月07日 (月曜日) 17:00

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商店街劇場「Shopping Street Story~田町・トキワ街・南新町~」の稽古の様子(香川県高松市内)(「F's Company」の福田修志代表提供)

 香川県高松市内で2月下旬、「商店街に生きる人々」を描いたユニークな演劇の上演(3日間)があり、ほぼ連日満員の盛況で、地元住民らの商店街などへの関心の高さがうかがえた。長崎県の劇団が、高松市主催の「高松アーティスト・イン・レジデンス2015」に応募し、「商店街に作る小劇場」をコンセプトにした作品が採用されたもので、劇に登場した商店街の関係者は「単発のイベントに終わらせず、ぜひとも続けてほしい」と話している。

 市は今年度から、空き店舗や空き家などを国内外のアーティストの活動の場とする「アーティスト・イン・レジデンス」をスタート。参加団体として3団体の企画を採択し、その一つとして、主に長崎県内で活動している「F's Company」(福田修志代表)の、商店街でお店を構える店主らを主人公にした演劇が選ばれた。

 福田さんによると、にぎわいのある高松市内の商店街のうち、「比較的人通りが少ない」「昔ながらのたたずまいを残している」などの理由で選んだのが、市中心部の高松中央商店街にある田町、常磐町、南新町の3つの商店街。「江戸時代から続いている老舗もあり、商売っ気があるようでないような…、でも、お客さんとのコミュニケーションを大切にしているお店が多いような気がした」と福田さんは3商店街を評価。劇作家として、演出家として、構想を膨らまして、商店街劇場「Shopping Street Story~田町・トキワ街・南新町~」を完成させた。

 作品は全部で8つ(1作品10分)で、すべて、実話に基づき制作した「創作作品」。「重たい作品は一つもなく、ライトタッチの作品なので、気軽に見ることができるのが特徴」(福田さん)。このうち、「ここで生まれて」(永森時計店)は「商店街で生まれ育った永森さんの悲喜交々の物語」を、「両想いになる」(メガネのタナカヤ)は「若くして店を継いだ女社長、田中さんと街の姿」を、「明日への戦い」(常磐町商店街振興組合)は「店を畳み、商店街を支える組合で働く岡田さんの想い」を、それぞれ描いた。

 上演は、2月26日から28日までの3日間、「春日ビル」(高松市常磐町)で、「F's Company」の役者2人と香川県内で活動する役者16人の計18人が出演し、8公演(1公演3作品)を行った。「1公演500円」の低料金ということもあったが、各公演入場をお断りするお客様がいたほどの人気ぶり。

 上演後のアンケートでは、「あのお店の人がこんなことを考えていたなんて…」「劇に登場したお店に行ってみたい」などと好意的な感想が多く、「試みとしては、一定の成功を収めたのではないか」と福田さん。「僕も、子どものころ過ごした商店街。とても、キラキラした空間だったのを覚えている。そこで、どんな人が、どんな気持ちでお客さんと接しながら、商売をしているのか。悲しいこと、辛いことや、楽しいこともあったかもしれない。そういった『人の顔が見える』ことを大切にすれば、人と物とがもっと上手につながれるのではないかと思う」と、商店街の在り方について持論を展開した。

(C)時事通信社

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