facebook page

全国各地の商店街のニュースをお届けします! 商店街ニュース

商店街のおもてなし「のれん」制作【京都・嵯峨嵐山おもてなしビジョン推進協議会】 各種連携

2016年02月16日 (火曜日) 10:00

印刷 メール

完成した各店舗の「のれん」と、制作した学生(京都嵯峨芸術大学のキャンパス内)(嵯峨商店街の加藤就一さん提供)

 京都市西京区、右京区にまたがる観光地「京都 嵯峨嵐山地区」の5つの商店街で組織する「嵯峨嵐山おもてなしビジョン推進協議会」が、観光客誘致の一環として、京都嵯峨芸術大学(右京区)の学生らと進めていた「のれん」制作プロジェクトの第1弾(嵯峨商店街)が完成し、2月上旬に同商店街の33店舗に掲示された。嵯峨の竹をイメージした緑の統一色調に、各店の特徴などをデザイン化し、案内表示も兼ね備えた33作品。今後他の4つの商店街についても、プロジェクト化を進めていく考えだ。

 同協議会は、嵯峨のほかに、嵐山商店街、嵐山十軒会、嵐山中之島会、嵐山西の会の5団体で構成。嵯峨商店街のプロジェクト担当の加藤就一さんによると、嵯峨嵐山地域では最近、外国人観光客の増加に伴い、観光ルートから外れて住宅地などに迷い込んでしまうケースが多く見られるという。このため、外国人でも理解できるような案内表示も兼ねたのれんの制作を発案。芸大に相談したところ、染織・テキスタイル領域とグラフィックデザイン領域の学生10人と専任講師らの大学側と、京友禅(金採)の伝統工芸士、森垣哲夫さんの協力が得られることになり、プロジェクトが動き出した。

 学生は嵯峨商店街を訪れて、店主から店構えや品物の特徴などを聴いてイメージを膨らませて、のれんをデザイン。ろうけつ染めやひき染め、シルクスクリーン、金採の技法を駆使して33店分を完成させた。のれんには、各店舗から、JR西日本「嵯峨嵐山駅」や「竹林」「天龍寺」「野宮神社」などの名所への道筋が分かる案内マークも添えられている。

 例えば、「嵯峨野観光鉄道(トロッコ列車)」の駅舎には、先頭の蒸気機関車が人間の顔のようにユーモラスに描かれたのれんが、雑貨・和小物などの「おばぁのかすり屋」には、笑顔でお客を招き入れる店主の上半身が真ん中に染められたのれんが、果物・野菜などの「Yショップ 八百清」には、バナナやイチゴ、ブドウ、カキなどのフルーツを回りに配し、中央に店名を記したのれんが、それぞれ掲出され、来街者に「おもてなしのこころ」を伝えている。

 プロジェクトに参加した大澤諒さん(染織・テキスタイル領域 3回生)は、「このプロジェクトで、新しい発見や反省点など多くのものを得ることができ、よい経験となった」と、古川美穂さん(同領域 3回生)は、「商店街の方々に貢献できるプロジェクトに、やりがいを感じた。参加できたことをうれしく光栄に思う」と、それぞれ感想を述べた。

 加藤さんは「嵯峨商店街ののれんを先行させて作った。残りの4商店街についても、随時、プロジェクト化を進めていき、増える訪日客のおもてなしに役立てていきたい」とプロジェクトの成功を望む。

(C)時事通信社

関連リンク

関連した取組み▶▶▶商店街に個性あふれる「学生のれん」
商店街ニュースの一覧へ