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商店街に最先端の現代アートがお目見え【大阪府茨木市本町商店会】 イベント

2015年11月17日 (火曜日) 16:00

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山端篤史作「笑い玉」(アートスペース「miyu」の中村柚水代表提供)

 商店街に“現代美術の最先端作品”が出現—。大阪府茨木市元町にある商店街「茨木市本町商店会」のお店の一角を、さまざまな現代アートで装飾する展示会「びびび 美日々 茨木 2015~日常にアート~」が11月30日まで開かれている。主催はアート関連サービスを手掛けている一般社団法人・感性ビジネス研究会(大阪市東淀川区)で、10数人の現代アーティストによる力作が、買い物空間で非日常の雰囲気を醸し出している。

展示会の開催に協力しているアートスペース「miyu」の中村柚水(ゆみ)代表によると、茨木市は元々、現代アート(美術)が盛んな場所だが、商店街の店主がアートに関して企画にかかわることがほとんどなく、関心はいまひとつ。このため、商店街にあるまちづくり交流ステーション「茨木にぎわい亭」の職員や中村代表らが、「商店街でアート巡り」というコンセプトで企画を立案。茨木市本町商店会内のスーパー「本町センター」の空きスペースを主会場にして、計5カ所でのアート展が実現した。 

元町地区を含めた阪急京都線「茨木市」駅前には、駅の西口から「阪急本通り商店街」というメーンの通りがあり、メーンの通りから幾つかのミニ商店街が伸びており、茨木市本町商店会もその一つ。同商店会が駅前商店街全体のちょうど中心部に位置し、元市場で、歴史的な場所であることから、「一歩路地に入れば、違った商店に巡り合えるよう、アート巡りの会場設定を工夫した」と中村さん。

本町センターのほかに、「にぎわい亭」と「カフェワンシーン」、画材・額縁専門店「彩美堂」、フルーツ&野菜の「野上」を会場に、阿部鉄太郎、大東健太、越智明美、小谷公清、白石恵理、山端篤史(いずれも敬称略)らの作品群が展示されている。中村さんによると、商店街という場所に配慮して、「招き猫」や「笑い」などをテーマにした作品を選び、「昔からのお客様も考慮して、日本人が親しみやすく、なおかつ、商店街の若手にも『古い』と言われない、現代の若手作家の作品を選んだ」という。

それらの一つ、「笑い玉」(山端篤史)は“くちだけボール”10数個を芸術的に配置した作品で、ユーモラスさとともに、異様さも醸しだしている。他にも、「でぶねこ」(阿部鉄太郎)は見るからに“でぶ”で、“ふてぶてしさ”がよく表れている作品。ちなみに、「びびび=美日々」は、「毎日の食のように、アートを手軽に、身近に観て、選んで、買ってほしい。さらに、“ビビビ”と身体が震えるような作品に出合ってほしい」(中村さん)という思いで付けたという。

本町センター会長の薮田伸夫さんは「茨木市本町商店会も、世代交代(高齢化)や空きスペースの増加で、商店街の今後の在り方を模索している。そうした中、日用品とは逆で、商店街では売れないと一般には考えられている『アート』を取り入れることで、お金だけではない、『何か得られる物』を模索し、商店街の存在意義を考えていく上でのヒントが得られればと思っている」と語っている。

展示会は午前11時から午後6時まで。日祝日休み。入場無料。期間中、常設作品のほかに、作品を定期的に入れ替える。

(C)時事通信社

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