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「トビケラは無害」ステッカーを商店街に掲示【京都府宇治市平等院表参道商店会】 安心・安全

2015年05月25日 (月曜日) 14:00

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「トビケラは無害です」のステッカーと、それを指差す平等院表参道商店会の柳生博文会長(京都府宇治市の同商店会)(柳生会長提供)

 春から夏にかけて、宇治川(京都府宇治市)で大量発生する水生昆虫のトビケラ(飛螻蛄)。人体には危害を加えないものの、商店街などに来襲し、観光客らが気味悪がることから、川沿いにある「平等院表参道商店会」(柳生博文会長)が、害がないことを知らせるステッカーを作製し、店頭などに張り出した。柳生会長は「トビケラは無害ですので、観光客の皆さんには、安心して宇治観光を楽しんでもらいたい」と訴えている。

宇治川では、川の上流に天ケ瀬ダムが竣工した後の昭和40年代ごろから、トビケラの成虫が大量に発生し、「平等院」や「宇治上神社」などの観光地や、平等院表参道商店会といった川沿いの複数の商店街、密集する民家に多数飛来するようになった。外見が蛾(ガ)に似ていることから、「気持ちが悪い」などの苦情が絶えない。特に、観光・商業地では、来訪者の滞在時間が短くなったり、再来訪者が少なくなったりする影響が懸念されている。

市では約2年前に「トビケラ対策検討関係者会議」を設置し、調査結果などをまとめた報告書を出すなど対策に乗り出しており、平等院表参道商店会としても街の“安全”を積極的にPRしていこうと、市内の中村デザイン事務所(中村宏代表)の協力を得て、「無害ステッカー」を作った。

ステッカーは緑色で、縦12センチ、横9センチ。「トビゲラは無害です」というメッセージを日本語と英語で併記、小文字表記の「近辺に20種類以上のトビケラがいますが 人体に無害とされております」に加えて、宇治川で生息する種では最も大きい「オオシマトビケラ」(体長20ミリ程度)の絵を添えた。「店頭にも張りやすく、観光客にも分かりやすく、を意識して、(装飾性をできるだけ抑えた)フラットデザインに仕上げた」と中村さん。

同商店会ではとりあえず100枚作製し、各店舗に配布。店の軒先や看板などに張り出してもらったほか、周辺の宇治橋通り商店街や宇治源氏タウン銘店会などの商店街でも掲示する予定。

柳生さんは「ステッカーを作ることで、地域の潜在的な悩みであるトビケラ問題に手を打てたことに意義がある」と話している。

≪トビケラ≫日本では500種類以上が確認されており、宇治川には20種類以上が生息していると推測される。幼虫は水中でプランクトンを食べ、川底の石で営巣する。宇治川での大量発生は、上流でのダムの完成などで、川の流量が安定、プランクトンの安定的供給が可能になったほか、それまでは下流に流されていた川底の石が流れにくくなり、巨石化したことなどが、巣作りを促進したため、と考えられている。

(C)時事通信社

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