平成23年度のリテールサポート研修(中級)が東京会場でスタート!!
これからは「誰に、何を、どのように」という事業領域を明確にすることが重要だ!
本年度のリテールサポート研修(中級)が、11月1日(火)〜2日(水)東京会場よりスタートしました。リテールサポートとは小売業に対する売場や品揃えなどを支援することです。
受講条件は、前年度実施したリテールサポート研修(初級)と同等の知識を有する者(小売業の組織、オペレ−ションに関するリテールサポートの基本的知識や小売業の問題点、課題を知る。)で、東京会場には募集を開始してから短期間でしたが、16名の受講者が集まりました。
講師は、この分野ではベテランの中小企業診断士の木下安司氏です。
この研修の特徴の1つは、ケーススタディや店舗調査実習を通じて、ディスカッションによる意見交換を行い、お互いの考えをまとめることにあります。
それでは講義の一端をご紹介します。
受講者16名が3つのグループに分かれ、先ず、お互いのグループの中で名刺交換を行うことにより、メンバー間に親近感を持ってもらうことからスタートです。
講義1の「経営課題の分析力向上」では、ケーススタディとして、化粧品や日用雑貨を扱う小売店の経営環境の変化に対して、卸売業の営業担当者として「どのように有効な改善策が提案できるか」の検討です。まずケーススタディの内容を各人が把握します。
そして対象小売店自体の強みと弱みを認識し、さらに小売店を取り巻く事業環境(事業の機会や脅威)を把握します。講師より、「社員やパートさんの高齢化は強みでしょうか、弱みでしょうか」「店の近くにある大型店は強みでしょうか、弱みでしょうか」との質問とサポートがあります。
経営課題の分析では、小売店の強みや弱み、外部環境に対する事業機会や脅威を把握する、いわゆるSWOT(スウォット)分析という手法を上手に活用して、小売店内外の状況を判断し、今後どのような事業領域(ドメイン)を確立したらよいかを学びます。
受講者は、グループごとのディスカッションをつうじて検討し、模造紙に強みと弱み、機会と脅威とに分けて書き込んでいきます。講師より「これらのことを把握できたら、さらにここから有効な改善策を提案しますが、重要なことは、個別の問題を改善するのではなく、根本的な改善をするには何が必要かを考えることです」とか「とにかく前向きな発想が大事です」、「最後に誰に、何を、どのように提供するかと言うコンセプトや事業領域を決めることが重要です」とのアドアイスがありました。
そして各グループの発表が始まり、さまざまな考えやそれに基づく改善提案が出されましたが、SWOT分析結果とドメイン(事業領域)との関連性に無理が無く、講師顔負けの改善提案を発表するグループもありました。
このSWOT分析の手法は、受講者より、「今後の戦略的方向性を決める研修の機会が無かったので、とても新鮮に学ぶことができました」や、「取引先や売場の方向性および自社の商品を提案する場合に使えそうなので、実務で使ってみたい」と、今後の業務提案に大いに活用できそうだとの感想がありました。
その他、1日目のカリキュラムは財務諸表の見方や分析の基本を学び、GMSやスーパーの経営数値を分析して、課題等の発見を行う「財務課題の分析力向上」、商品構成や販売促進の改善方法など、店頭で応用できる有効な提案方法を学ぶ「マーチャンダイジング施策立案力の強化」を行いました。
2日目は「商談・提案力実行の強化」、会場を出て実際の店舗をケーススタディとして調査し、その結果をまとめて検討する「ストアコンパリゾン(店舗比較)演習」。
この研修は、2日間(12時間)を通して、リテールサポートの実践的基礎を学習することができ、研修成果を実務で大いに活用できる研修です。
リテールサポートに関する知識や技術をさらに高めるため、研修の開催日程、場所等は当支援センターのホームページで確認していただき、多くの方々のご出席をお願いいたします。


