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全国の魅力的な商店街をつくるための取り組み事例をご紹介します! 商店街活性化事例レポート

個店が「商売繁盛」せずして、活性化の道なし~核店舗創出による商店街活性化事業(平成23年度実施)~ 個店活性

商店街名 まき鯛車(たいぐるま)商店街(新潟県新潟市西蒲区)
商店街タイプ 地域型
店舗数 140店舗(2012年9月現在)

活性化した商店街とは、 「繁盛店が軒を連ねる商店街」である

新潟市の西南に位置する西蒲区は、JR新潟駅から在来線で約40分。最寄り駅であるJR巻駅の北側には国道が延び、その沿線に軒を並べた商店街は大いににぎわった時もあったが、大型量販店の増加も相まって、次第にシャッターを下ろす店が増えていった。

そこに新風を吹き込んだのが、4年前に玩具店の後継者として地元に戻った橋本貴之さんだった。

「そもそもどんな商店街が活性化した商店街なのかをしっかりイメージしなければいけないというところからスタートしました。『活性化号』という船に乗ったはいいが、行き先を決めずに船出をしてしまう。そんな状態では、行き着く先は遭難ですよね。私たちは、目指すべき港を明確に定めなければと全国の商店街を数多く視察しした」(橋本さん、以下同)

やはり、現場を見るのが一番。東京都・戸越銀座や山梨県・韮崎などの取り組みに大いに触発されたという。

 「商店街を構成する個店がそれぞれに魅力的なんです。商店街うんぬんの前に、原点に戻って、一店一店の商売がしっかり成り立たなければ、商店街の活性化はあり得ないということを再認識しました」

一店一店が主役になることが 商店街のPRにつながる

こうした考え方に賛同した若手を中心に幅広い世代が集い、2009年5月、「商売繁盛実行委員会」が立ち上がった。まずは、近隣の11地区がまとまって「まき鯛車商店街」が発足。新しい船出を新聞・テレビなどのメディアを通じて、内外に積極的にアピールした。

さらに、個店に着目してもらう仕掛けのひとつとして、ご当地グルメ「カリーナ」を復活させようと企画。参加店舗それぞれが自分たちの味、魅力を発揮できるよにと、オリジナルメニューを開発した。ご当地グルメブームの追い風もあり、カリーナは、テレビ、新聞、雑誌など多くのメディアに取り上げられた。

「まき鯛車商店街としての名物をつくろうということだけではありません。一番の目的はカリーナを提供する個店個店に着目してもらうことに狙いがあります」

また、一店一店が魅力ある店舗になるためにと、全国商店街支援センター「核店舗創出による商店街活性化事業」を受講。「店舗の見通しを悪くするポスターははがす」「何の店かわかるように看板は見やすく配置する」「商品数は減らして店の特徴を出す」など、研修で得た店づくりのノウハウを実践した。

ご当地グルメ「カリーナ」。 賛同した13店舗がそれぞれオリジナルの「カリーナ」メニューを開発。このマップを片手に商店街を歩く人も増えている。

「お店に来たお客さんにほかのお店も宣伝しよう」というアイデアを発展させたショップカード。興味ある店舗のカードを顧客自ら持っていく。「個店」のPRおよび、商店街のマップとして有効活用されている。現在、参加は16店舗。

お互いに改善点を指摘し合って魅力ある店づくりを実践

また、研修による繁盛店づくりのノウハウを実践した結果、研修を受けた6店舗の2011年度売上は、対前年度比109.3%、客数は105.6%と目に見える成果があがっている。

「商店街の中には、隣の店のことには口出ししてはいけないような空気がありましたが、研修をきっかけに、悪いところがあったら個店同士で指摘し合って、魅力な店づくりにつなげていこうという気運が出てきました。これは画期的なこと。この気運を一過性のものでなく、確実に活性化への道筋へとつなげていきたい」とメンバー一同、意気込んでいる。

研修に参加した「小林履物店」

「岡島酒店」

「はしもと玩具店」

商売繁盛実行委員会メンバー

左から代表の小林勲さん、けん引役となった橋本貴之さん、履物店を営む小林正輝さん、文具店を営む佐藤宏一さん。地元の先輩後輩という気心知れた間柄。

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