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全国の魅力的な商店街をつくるための取り組み事例をご紹介します! 商店街活性化事例レポート

支援事業最新レポート 商人塾支援事業 商店街の武器〝人間力〞を磨き 次世代へ引き継げる街を 個店活性 人材育成 コミュニティ

商店街名 延岡商工会議所・延岡市商店会連合会/宮崎県延岡市

背景 新しい取組みの 第一歩はまちゼミから

延岡市商店会連合会会長 
友井康弘さん
「商店街は危機的な状況ですが、まちゼミを通じて意欲ある若手や女性が目立ってきました」

山下新天街商店街を中心とする延岡市の商店街。

厳しい状況に一石を投じたのは、’16年に初開催したまちゼミだ。まちゼミを牽引する延岡市商店会連合会会長の友井康弘さんはこう語る。

「専門店の知識と技術や人柄といった商店街ならではの魅力を、市民に訴求できた。参加店の意欲もより高まりました」

まちゼミは’17年までに3回開催され、参加店舗も受講者数も着実に増加している。







受講スタート! 子どもたちが憧れる かっこいい商売人を

延岡市商店会連合会 事務局長
吉田貴章さん
「商人塾には、店同士の交流が深まることで、新しいビジネスチャンスが生まれることを期待しています」

 一定の効果を上げたまちゼミに続き、商店街と地域の新しい可能性を切り拓くのが、商人塾の取組みだ。
「商店街の武器は、face to faceの人間力です。商人塾で描いているビジョンは、若手のリーダーを育成し、組織を若返らせていくこと。40代や50代の方々には、これからの20年が商売をしていて良かったと思えるように、そして、より良い形で事業を承継できるようにと考えています」と、商人塾コーディネーターを務める、延岡商工会議所の中野仁雄さん。

塾生の一人、延岡市商店会連合会事務局長の吉田貴章さんは、〝商店街で一番熱い男〞と呼ばれ、若手を牽引する存在。まちゼミの実行委員長でもある。
「商人塾に期待しているのは、それぞれの店の力を伸ばして、商店街全体が底上げされていくことです。店同士の交流と回遊性が高まり、街がにぎやかになれば、新しいビジネスチャンスが生まれるかもしれません」

初年度の塾生は、友井さん、吉田さんを含め18人でスタート。全7回のカリキュラムの中で、自身の商店街と地域の現状と課題を適確に把握し、他地域の事例を具体的に学び、全員で意見交換しながら、今後の商店街の役割と街の方向性を共有することをめざす。

「すぐには変わらなくても、まちゼミも商人塾も、継続が大切だと考えています。わくわくできる楽しいことが増えていけば、これまで商店街に入っていなかった若手も参加してくれるようになるでしょう。子どもたちにとっても、こんな床屋さんや魚屋さんになりたい! と憧れられるかっこいい商売人になって、次世代に街の魅力をつなげていきたい」と、吉田さんの言葉にも熱が入る。

取材当日の商人塾第3回目では、岡山市表町商店街の常務理事兼事業推進部長の矢部久智さんによる「何のためにイベントをするのか」というテーマの講演が行われた。イベントの日だけは街に人が集まるが、各店の売上にはつながらない。にもかかわらず、店主の負担が多く、疲弊していってしまう。そんな、多くの商店街が抱え、自身も経験してきた問題点を浮き彫りにした。その上で、イベントの目的を全員で共有すること、そして終了後には必ず成果を検証することの重要性や、イベントの日だけでは終わらない〝その店のファンをつくる〞集客方法を具体例とともに説明すると、参加者たちからどよめきが上がった。

   
第3回商人塾の様子。矢部さん(写真左)は、店主の気構えから集客力向上の秘訣まで幅広く語り、参加者も積極的に発言

今後に向けて 既存の枠組にとらわれない商店街へ

     

延岡商工会議所中小企業相談所
経営指導員 中野仁雄さん
「商店街を運営していくためには、face to faceの人間力と経営者としてのスキルアップが大切です」

’18年、70周年となる延岡市商店会連合会。延岡駅もリニューアルし、駅ビルがオープンする。

「街は生き物ですから、時代とともに変化していきます」と中野さん。たとえ店が点在することになっても、各店に魅力があり、店同士につながりがあれば、それは吸引力のある新しい商店街の形や地域の力になると期待している。







                       JR延岡駅周辺の9商店会、205店舗が加盟。
                       延岡藩の城下町として栄え、大正時代以降は旭化成とともに発展した工業都市の歴史も。

 
 

【レポート】商店街を元気にするのは女性だ! 山下新天街商店街/宮崎県延岡市

全国の商店街で、パワフルな女性たちの活躍が目を引く。延岡市の山下新天街商店街にある雑貨店「ZAKKAランド KITO」の店主、佐藤絹子さんもそんな女性のひとりだ。

同店は、もともと佐藤さんのご両親が『はきものウワヤ』として靴屋を営んでいた。その店の一角に、エスニック雑貨を並べたのがはじまり。「趣味の海外旅行をいかし、旅先で雑貨を買いつけて販売しています」と佐藤さん。いまでは店内のほとんどのスペースを雑貨で占めているほどになった。販売する雑貨も時代のトレンドを読み、エスニック雑貨からハワイアン雑貨へと主力を変えている。

変わらないのは、街を愛する想い。毎年、鹿児島県指宿市で開催される『いぶすきフラフェスティバル』への出店経験をいかし、延岡市でも街を盛り上げるハワイアンのイベントを実現したいと企画を練っている。
「大好きな故郷の街と、大好きなハワイをつなげて、遠くからでもたくさんの人が集まるようなイベントができたら……」と目を輝かせる。

南国のムードたっぷりの明るい店内で、元気いっぱいの佐藤さんの話を聞いていると、延岡の街がハワイに染まり、街中の人が笑顔になる日も近そうだ。











★この商店街は、商店街支援センターの「商人塾支援事業」を活用しています。

事業にご興味のある方は、こちらへ。

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商人塾支援事業



 
この記事は、商店街活性化の情報誌「EGAO」の2018 Spring(春号)に掲載されています。
 
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