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全国の魅力的な商店街をつくるための取り組み事例をご紹介します! 商店街活性化事例レポート

店主が体験“はじめてのまちゼミ”(NO.1) イベント 地域資源 地域振興 販売促進 個店活性

店主が講師となって、プロの知識をお客様に無料で教える「まちゼミ」。お店のファンをつくり、ひいては商店街のファンをつくるこの取組みに、東京都世田谷区の烏山駅前通り商店街振興組合が初挑戦。三段階に分かれた研修と実施の様子をレポートする。

商店街名 烏山駅前通り商店街振興組合/ 東京都世田谷区

活気ある商店街だからこそ将来を見据えて先手を打つ

「えるもーる烏山」の愛称で知られる烏山駅前通り商店街は、私鉄京王線・千歳烏山駅を中心に南北に広がる。スタンプ事業を柱に、年間をとおしてさまざまなイベントを実施。老若男女が、昼夜を問わず大勢行き交う、にぎやかな商店街だ。
とはいえ、時代の影響がないわけではない。とくに顧客の高齢化は深刻な問題だ。各個店で顧客の新規獲得に努めているものの、限界がある。いまこそ商店街が結束して、街全体で集客を増やす取組みをしなければ!そんな想いから、まちゼミ開催に踏み切った。

'15年9月に行われた初回の研修では70を超す加盟店が参加した。まちゼミとは店主やスタッフが講師となって、専門知識やコツを無料で教える少人数制のミニ講座で、今や全国230を超える地域で行われている取組みだが、初めて聞く人も多く、皆、興味津々。「自分の店で何ができるか?」を考えることは、自分の商売を見直すことにもつながる。それは、店主たちにとって刺激的な体験となった。
入門コースと実践コースの研修を経て、最終的に23店舗が参加を表明。'15年11月16日から12月11日にかけて、全29講座が開催されることとなった。

11月6日に告知の折り込みチラシを配布すると、多くの店舗であっという間に予約がいっぱいに。期待と不安が入り交じるなか、各店舗で講座が行われると、「また開催してほしい!」という声が多数寄せられた。
大成功で幕を閉じた第一回目だったが、それぞれ少なからず反省点も残った。次回はそれらを反映させて開催したいと、店主たちは声を揃える。今回の経験をきっかけに、横のつながりも芽生え、「えるもーる烏山」は新たな一歩を踏み出している。


 

まちゼミ参加店のリアルな声を徹底取材!!3人の店主を追ってみました!

ちとせフラワー 田部井弘子さん、メガネの富士屋 山本 正さん、新生堂 桑島隆子さんがまちゼミ研修事業に参加され、実際にまちゼミを実施した様子を追跡取材しました。


       
 田部井さん          山本さん        桑島さん
                        
                      ※山本さん・桑島さんのまちゼミ実施の様子はこちらへ
                     → 店主が体験“はじめてのまちゼミ”(NO.2)
 
 

ちとせフラワー 田部井弘子さん

'62 年創業の老舗花屋。その2代目に嫁ぎ、会社員から転身。現在、義母と夫の3人で営む。地域の介護施設などで定期的にアレンジメントを教えている


全然知らなかったけど、母の勧めで参加を決意
まちゼミのことはまったく知りませんでした。初回の研修を受けた義母から「やってみるべきだと思うから、あなたが研修に出たほうがいい」と勧められ、2回目からは私が研修に参加しました

 
 
①まちゼミ研修事業 入門コース ※1
(2015.9.2~9.3)

まちゼミ研修事業 実践コース
 ※2
(2015.10.6~10.7、10.31~11.1)


やりたい気持ちが募り事前準備も万端に
スーパーで花を買う人が増えたこともあり、以前に比べて個人客が減っています。ひとりでもふたりでも来店者が増えるのは良いこと。研修を受けて、ぜひまちゼミをやりたいと思いました。事前準備として、講座の流れを原稿にしたところ、それを見ずに進行したほうがカッコイイと息子たちにアドバイスされ、配達の合間などに練習を重ねました

講座内容の決定!ミニブーケで暮らしに彩りを
花を長持ちさせる水切りの仕方を教えながら、ミニブーケのつくり方を伝授。そのまま飾っても良し、プレゼントするも良し。暮らしに彩りを与えるミニブーケの魅力を伝える

 

③まちゼミ開催!!
(2015.11.16~12.11)

田部井さんの軽快なトークに、参加者も次第に打ち解け、いろいろなおしゃべりも。作業の合間に、季節の花も教えてもらうなど和気あいあい





予想を上回る盛況ぶりで追加の講座も

「参加する人はいないのでは?」と不安だったのですが、チラシを入れた当日にすぐに電話が入り大盛況。急遽、1講座追加しました。3分の2は新規の方で「これでお店に来やすくなった」「切り花1本からでも買えるとは知らなかった」などお客様の生の声が聞けて、有意義でしたね

 

④まちゼミ成果共友会(報告会)
 ※3
(2016.2.21)





①まちゼミ研修事業
 入門コース(2015.9.2~9.3)
 ※1

興味をもった店主が集合!スタートの研修 
「得する街のゼミナールとは?」
愛知県岡崎市の岡崎まちゼミの会代表・松井洋一郎さんが登壇し、まちゼミとは何か、まちゼミを開催することでどんな変化が表れるかなど解説。また世田谷で既にまちゼミを開催している尾山台商栄会商店街振興組合の理事・高野雄太さんも登壇し、自身の経験について語った。
  


②まちゼミ研修事業 実践コース(2015.10.6~10.7、10.31~11.1) ※2

二段階で学べるより具体的な研修
参加してみようかな!?検討中の人が受講
お客様に喜ばれる講義内容の例や、効果的な講座タイトルの決め方、チラシに載せる写真の選び方、当日の対応など、まちゼミ実施に向けて入門コースよりさらに踏み込んだ内容の研修

実践や経験をとおして成功の秘訣を伝授
集客のコツや受講者の満足度アップのポイントを集中的に学ぶ。店主による講座内容の発表も行い、研修を終えた。お互いの健闘を祈りつつ、いよいよ本番へ


 

③まちゼミ開催!!
(2015.11.16~12.11) 
まちゼミでお店のファンを増やす

 

④まちゼミ成果共有会(報告会) ※3
(2016.2.21)
反省点の共有で、さらなるレベルアップへ
他店に学ぶまちゼミ
参加店の店主たちが集まり、達成できたことや反省点を発表し合い、情報を共有。今回29 講座で展開したまちゼミは、約300 人のお客様を集めた。その大半は初めて来店した方たち。なかには、「ゼミ終了後、すぐに(カットの)予約をいただきました」(美容サロンyou 林さん)というようなうれしい声も。次回('16 年11 月の開催を予定)に向け、「事前に打ち合わせをして、ゼミの内容が他店とかぶらないようにしたい」「忘年会のシーズンを外して開催したい」「夜の時間も活用したい」など具体的な意見が飛び交った



 
 

 
★この記事は、商店街活性化の情報誌「EGAO」の2016 Spring(春号)に掲載されています。
「EGAO」をご覧になりたい方はこちらへ。
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