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全国の魅力的な商店街をつくるための取り組み事例をご紹介します! 商店街活性化事例レポート

人と人の楽しい交流が防災のカギ。 イベント 地域振興 コミュニティ

高知市中心市街地の最東端にあるはりまや橋商店街は、10年以上前から手作りのイベントを数多く開催し、高齢者を中心に商店街のファンを増やしている。商店街で定期的に開かれるイベントに参加して信頼できる仲間ができれば、いざという時にも心強い。ここでは地域住民の共助の力を育てる場づくりのヒントを探る。

商店街名 はりまや橋商店街振興組合/ 高知県高知市

商売も防災も、日頃の 顔の見える付き合いから

高知県産の杉材で組み上げた木製アーケード
'98年に完成した全国初の木製アーケードは店主たちの誇り。照度も杉木立の中にいるような感覚になるように工夫してある。

商店街は長さ約130m、店舗は約40店。1㎞にわたって続くアーケード商店街の東端にある

午後2時。印象的な木造アーケードに人々の歌声が響く。道行く人が足を止め、その懐かしいメロディに耳を傾ける——。

こんな心温まる日常を垣間見ることのできる商店街がある。高知県高知市のはりまや橋商店街だ。近年人口減少が著しく進む地域にあるこの商店街は、一見、顧客の確保が非常に難しいのではと考えられる。しかしその実、ここ数年におけるこの商店街の歩行者通行量は、徐々に増えているのだそうだ。
要因は多彩なイベントにある。「よさこい祭り」のような市街地全体のものと、地元の食材が並ぶ「はりまや市」、七輪で食を楽しむ「はりまやサロン」、高齢者の健康増進のための「まちなかいきいき百歳体操」など商店街独自のものとを合わせて、年間のべ200回ものイベントが開催されている。

 
 
 

なかでも好評なのが毎月第3木曜恒例の「木々(もくもく)くらぶ」。商店街の空きスペースに張られたテントの下、ボランティアの演奏で童謡や唱歌を歌うクラブで、高齢者の女性中心に多い時には100人も参加する。「友達と一緒に大声を出して歌えるのがうれしい」「このために今日はオシャレをしてきたの」と、参加者たちは声を弾ませる。隣市からバスでやってくる人もいる。

木々くらぶの参加費は1回につき500円。ボランティアと組合女性部を中心とした組合員が協力し、葉書による会の案内、当日配布の歌詞・譜面カード、お茶とお菓子の準備を全て参加費から賄う。参加者との心のつながりを大切に、配布物には必ず手作りのイラストを入れるなど、細やかな配慮も。誕生月の人には商店街の商品券をプレゼントし、商店街での購買意欲も促す。実際にクラブで知り合った仲間同士で、商店街の店で飲食したり買い物したりする姿も見受けられる。

「クラブが始まったのは12年前です。費用をあまりかけずに手作りで行うのが長続きのポイントですね。心をこめたイベントでお客様とつながっていくことを大切にしています」と理事長・事務局長の山本良喜さん。
「いつも来ている人がいないと心配になる」という声も。定期的に人とつながり、互いに思いやる関係ができれば、震災など有事の際への備えにもなる。はりまや橋商店街は、地域住民の共助の力を確実に育てている。

はりまや橋商店街振興組合
理事長・事務局長
山本 良喜さん


 

 



 

 

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