Archive for the ‘事業レポート’ Category

『商店街フォーラム~地域生活者の心をつかむ商店街~』ご来場ありがとうございました。

3月7日(水)開催の『商店街フォーラム~地域生活者の心をつかむ商店街~』におきましては、
年度末のお忙しい中、たくさんの皆さまにご来場いただきまして誠にありがとうございました。

午前中から行われました、
分科会1「地域資源(=活性化のタネ)の活かし方・伸ばし方」
分科会2「震災経験から学ぶ、商店街の危機管理と地域の支え方」
分科会3「明日からの第一歩。魅力ある個店づくりからはじめる商店街活性化」
は、各会場満員の盛況ぶりでした。
さらに時間いっぱいまで熱いディスカッションが行われ、
参加された方々も非常に熱心に出演者の言葉に耳を傾けている様子で、活発な質疑応答も行われていました。

分科会の様子

分科会の熱もそのままに、
午後の木下斉氏による基調講演 「地域生活者の心をつかむ地域商業のあり方 ~未来に向けた地域商業の競争戦略~」、 
パネルディスカッション「商店街活性化への取組みの舞台裏~事例:地域生活者の心をつかむ商店街とは~」も非常に内容も濃く、有意義な時間となったのではないでしょうか?

今回、分科会、パネルディスカッション、そして交流会、現場に携わる方々が集い、
生の声を聞くことで、さまざまな発見やヒントが会場そこかしこにあるのを感じました。
さらに、出演者の方々がそれぞれ本当に魅力あふれる方だったことも印象的でした。

当日の模様は後日当サイト「八丁堀なう」でも詳しくレポートいたします。
お楽しみに!

活性化のヒント(仙台編①)

こんにちは。商店街活性化モデル創出事業担当の梶田です。
今回は活性化のヒント仙台編として、取り組みとそのポイントをご紹介いたします。

サンモール一番町商店街は、仙台駅から徒歩15分程の位置にある開閉式全蓋アーケードを有する商店街です。

事業コンセプトは『サンモール一番町ふれあいビレッジ事業~地下鉄東西線開業に向け、誰もが楽しめる文化交流拠点、新たな仙台のコミュニケーションストリートとして、アート・デザイン、フード、カルチャーを起爆剤に仙台の未来を作る市民力が交流する商店街づくり』です。

多彩なテーマと多様な活動を展開する複数のプロジェクトの中で、注目すべき2つのプロジェクトがあります。
今回はそのうちのひとつ、『サンモールまちなかカレッジ』についてご紹介いたします。

このプロジェクトは、商店街と来街者・地域住民を繋ぐ体験型コミュニティを核としたもので、
具体的には、

①サンモール界隈まちなか体験(留学生・外国人をターゲットにした国際派商店巡りや、
人気のマルシェジャポン仙台を絡めた井戸端会議、
大学教授が分かりやすく伝えるサンモールの今昔日記など)
②サンモール商売学び塾(接客や売り場づくりの講師を招いて、
商店主やスタッフだけでなく、創業予定者や一般市民も気軽に学べるワークショップ型講座)
③サンモール店主の車座語り(人気店主にスポットをあてて、開店ストーリーやお店のこだわりをカジュアルに聞くことができるもの)
④サンモールの仮想店主になる(私が商店主になったら…を具体的なPLANに描くもの)
があります。

(※詳細はこちらをご覧ください→まちカレ

①~④には、直接・瞬間的な課題解決だけでなく、商店街と来街者を繋ぐ間接的・相乗的な要素・仕掛けがあることに気付きましたか?

①は、当商店街ならではの特色・資源(外国人・マルシェジャポン・大学連携)を活用し、
新たな視点で商店街の魅力を来街者・地域住民に紹介するものです。
異なる視点から商店街の様々な表情を知ることで、お客様の関心の幅を広げていきます。
これは、お客様の口コミ効果にも繋がっていきます。
②は、商店主・スタッフの力量がアップするだけでなく、一般の人が参加することで、
商店主に新たな刺激を与え、相乗効果をもたらします。
例えば、商店主より長けたディスプレイをするお客様(住民)がいるかもしれません。
同様に、優れた技術を持つ学生の発掘や商店主から学生にアルバイトを依頼する…
なんていう機会に繋がる可能性があります。
③は、商店主とお客様の距離をさらに深めることで、強力なファン構築・拡大に繋がっていきます。
“用がなくても行きたくなる”、“商店主に会ってみたくなる”など、
商店主が最大の商品力となり、来街動機や顧客の拡大に繋げていけます。
④は、潜在的ニーズ(いつか起業したい)の早期発掘と空き店舗へのマッチングに繋がります。
こういった機会・活動を日常的に行うことで、空き店舗が出てから慌てたり、
ゼロから商店主を募集することなく、適切な時期に的確な人材が商店街で起業するチャンスを創出できます。

直ぐに解決できる課題は少なく、活性化には終わりがありません。
だからこそ、持続・自立するためにすべきこと・できることは何かを中・長期的な目線で描き、
取り組んでいくことが必要です。
そして、このような事業企画は「当商店街の課題は何か?資源(魅力)は何か?」を
良く見極めた上で立案するものであり、商店街のオリジナル戦略・課題解決手法です。
ですから、この仙台の取り組みのエッセンスは他の商店街にも十分にいかせるものですが、
商店街毎の課題や資源(魅力)に応じて変更・調整する必要があります。

同じ人が2人といないように、同じ商店街は2つとありません。
当然のことですが、自分たちの商店街の課題と資源(魅力)をきちんと分析したうえで、
計画・戦略を立てることが重要なポイントになります。

次回はもうひとつのプロジェクト『お買い物ラリーコンテスト』について、ご紹介いたします。

活性化のヒント(番外編① 当たり前のことをアタリマエに)

こんにちは。商店街活性化モデル創出事業担当の梶田です。
今回は活性化のヒント番外編としてご紹介します。

10月に茨城県の那珂市上菅谷駅前でとてもユニークなイベント「一日商店街」が行われました。
その名も『サスガ☆カミスガ』。
東京の下北沢が「シモキタ」と呼ばれるように、上菅谷が「カミスガ」と呼ばれるように!との想いから生まれたものです。

このプロジェクトの大きなポイントは、
①かつての上菅谷を甦らせるという事ではなく、「上菅谷」に「カミスガ」という新しい街を作ろうというもの(復興策でも振興策でもない「新興策」)
②もう一度、水郡線という鉄道を見直し、上菅谷駅に新しい役割を作ること
③「街のユーザー」である市民目線での街作りを大切にすること

メンバーは、リーダーがfacebook上で呼びかけをして集まった一般の有志たち。
地元住民、企業者、商店主はもちろん、市外の飲食店主、デザイナー、高校・大学・行政関係者、そして主婦までが幅広く参加。

現段階では、補助金・助成金などの支援は一切受けておらず、リーダーの想いに共感・賛同したメンバーが、ボランティアスタッフ・協賛者として活動・参加しています。
自分の得意分野や役割をいかした一個人としての協力です。
そのため、会社や組織でどのような立場の方であれ、リーダーのもとにみな平等。
意見するのも自由。

ただし、意見したことには必ず責任を持つという、アタリマエの役割が課せられます。
ですから、中途半端な気持ちでは関われません。ここが重要かつポイントです。
なぜなら、facebookのようなオープンな環境では、“無責任な発言や意見”、“参加人数だけが増加し目的の共有すらできない”ということも少なくないからです。

ちなみに、カミスガ・プロジェクトにおいてfacebookは、あくまでも呼び掛けや提案、共有のためのツール。
実際の重要な打合せは、顔を合わせ綿密な会議が開かれており、その結果もfacebook上でオープンにされていることもメンバーの信頼を得ているようです。
・強力なリーダーのもとに、メンバーが同じ想いで繋がる
・意見、役割に責任を持つ
・どんな情報も、メンバー全員にわかりやすく開示する
当たり前のことのように感じるかもしれませんが、
みなさん胸を張って「やっている・できている」と言えますか?意外と難しいですよね?
『当たり前をアタリマエに』これこそが成功の秘訣だと思います。

カミスガ・プロジェクトはまだ始まったばかりですが、イベントの内容も「人材育成」「地域交流」「観光」まで戦略的に考えられています。
今週末の12月4日(日)には、地域交流を目的とした『ガヤガヤ☆カミスガ』が開催されます。
ご興味のある方は下記HPを。

カミスガプロジェクト

イベント前の駅前道路(準備風景)

歩行者天国(区間250m)に、にぎわう人!

現地マネージャー育成事業 全体研修会の模様

皆さまこんにちは。

実施中の事業「平成23年度現地マネージャー育成事業」における
全体研修会が8月末に開催され、活発な意見や情報が交わされた様子を、
先日、このブログで簡単にご紹介しました。

8つの地域で活躍中の、8名の現地マネージャーの面々、
皆さん、本当にとっても魅力的な笑顔で抱負を語ってくれたのでご紹介します。
ぜひご覧ください → 平成23年度現地マネージャーご紹介

また、JSSの動画コンテンツ「八丁堀なう」では
キックオフミーティング(全体研修会)の模様を
臨場感あふれるカメラワークでご紹介していますので、
こちらもあわせて、ぜひお楽しみください。
動画「全体集合研修会 キックオフミーティング」

活性化のヒント(下諏訪編①)

先日、スタッフの小林から心あたたまる報告のあった下諏訪・御田町。
各方面から反響をいただきましたので、
今回はさらに「商店街活性化モデル創出事業」担当者としての想いを
マネージャーの梶田にインタビューしました!

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この地域の活性化の背景には、御田町商業会が、匠というモノづくりでの活性化という
明確な目標・コンセプトのもとに事業の推進を行ってきたことにあります。

携わっているのは、商店街・支援機関(NPO法人匠の町しもすわあきないプロジェクト)、
デザイナー、職人たち、そしてそれらを支えるおかみさんたち。
とくにおかみさんたちの活躍には注目するべきものがありました。

取り組みから10年弱で、空き店舗をゼロにしてしまった活性化の背景には
いくつかの要素がありました。
具体的には、起業を目指している方々に対して、
・この地で「商売を続けられること」「暮らしていけること」の判断
 (おかみさん達の先見性・審美眼)
・事業機会(支援情報・補助金など)を逃さず活用する
 (高いアンテナと情報収集力)
・適切な物件(空き店舗)の紹介(マッチング)
そして暮らしにおける、おかみさんたちの心遣い、
・地縁のない方でもこの町に溶け込ませる雰囲気作り
・移り住んだ後のきめ細やかなフォロー
など。

それらが決め手となり、昨年も「新たな商店主」がこの地で起業しました。
さらに現在では、その商店主は、御田町商業会・下諏訪の活性化を
牽引する一員としても活躍されているそうです。
当地の主産業でもある精密機械関連と深いかかわりを持つ技術・職人。
この地の知恵と新しい智の接点をつくりだす機会にもなりました。

ご縁と機会を逃さずに、タイミングとフィーリングを上手くチャンスに変える。
商店街の活性化は、改めて人材であると実感しました。
今後も、御田町の活性化に取り組む“人”にスポットを当ててご紹介をしていきたいと思います。


写真は今年8年目を迎えた「すみれ洋裁店」。
お店の雰囲気はもちろん、店主の緑子さんも
下諏訪のゆるりとした空気感にぴったりな素敵な女性です。