プロから教わる「まち歩きツアー」企画の極意

市民をガイドに起用して、ここ5年間で延べ1800を超えるまち歩きツアーを企画運営し、リピーター数をグングン増やしている「まいまい京都」という団体があります。ユニークな企画を出し続け、最近ではNHKのまち歩き番組「ブラタモリ」にも登場するようになった「まいまい京都」さんに、その成功の秘訣をうかがってまいりました。

「まいまい京都」さんが考える “まちの魅力”とは、ズバリ“人の魅力”。
どんなまちにも歴史があり、知ると面白いモノやコトがあるわけで、その魅力を伝えられる人がいるかどうかが、カギなのだそうです。

まちの魅力を伝えられる人というのは、まちに強い愛情を持っている人。
そういう人がガイドになって参加者と一緒に歩くと、ガイドの“まちへの愛”が参加者にも伝染していく―――こうしてツアーは成功し、リピーターが増えていきます。

ツアー参加者は地元の人が多いので、結果、「まいまい京都」のツアーは、地元愛を育んでいるそうです。「通勤途中に見える景色が面白くなった」とか「毎日の生活が豊かに感じられるようになった」などというお客さまからの声が寄せられているとのこと。

なので、「まいまい京都」は、ツアーの企画ガイド探しを最も重要だと考えています。ガイドは、資格不要。ガイド歴ゼロという方も多いとのこと。人づてに紹介してもらったり、書籍、論文、ブログ等を読んだりして情報収集し、「この人は面白い!」という人にたどりつけば、熱心に口説き落とします。地元に詳しい人、趣味を深めている人、仕事を極めている人など、ジャンルは様々だとか。

コースの選定は、ガイドさんならではの感覚にほぼお任せ。「この人でないとできない!」という企画を立てることが大切だそうです。
例えば、
地元店主さんであれば、「自分の仕事と絡めて工房やお店めぐり」
趣味の人であれば、「その趣味にとことんこだわった偏愛ツアー」
など。ただし、ルートは欲張らず、1.5キロ~2.5キロぐらい距離を2時間ぐらいでゆっくり巡ることが多いそうです。
(ツアー料金は、ツアーにもよるそうですが、お一人2500円ぐらいとのこと。1グループの構成はお客さん15~20名+ガイド+事務局スタッフ)

実施運営にはお金をかけない!というのが大前提。事務所も、スタッフの雇用も不要です。広告宣伝費もゼロ。必要なのはWebサイト(99%がWebからの集客とのこと)とマイクと手旗だけ。ツアーのPRは、Facebook、Twitter、過去の参加者へのメール配信、プレスリリース、ネットメディアへの掲載依頼等、無料の手段を使って、日々情報発信を積み重ねてゆくのだそうです。

皆さんの周囲にも、地域や商店街を愛しその魅力を語りつくせる面白い人がいらっしゃるのではないでしょうか。そういう方にご協力いただき、まち歩きを企画してみるのはいかがですか?

※その他のinfo.(思いつくまま順不同)
・ガイドさんの謝金は、ツアー料金×参加人数の半分ぐらい。
・お客さんにアンケートを書いてもらい、必ずデータにして分析する。マイナスの意見に関しては、同行の事務局スタッフが客観的な立場からコメントを入れる。(例えば、お客さんが「時間が短かった」というコメントがあった場合、実際にツアーの内容が盛りすぎで時間が足りなかったのか、それともそれはそのお客さんの個人的な感覚でツアーとしては問題ないか、ということを同行スタッフが感じるままにコメントとする)それを後に分析して、必要に応じて次回のツアーに反映させる。⇒「まちゼミ」に似ているな~と思いました。
・ツアーの内容の細部までお客さんに事前に教える必要はないが、ツアーの特徴を的確にコースタイトルに打ち出す必要有。⇒これも「まちゼミ」っぽいですよね。
・現地集合・現地解散。宿泊の手配、チケットの手配をしていなければ運営サイドは旅行業務取扱管理者の資格は不要。

以上です。

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