山形花笠まつりに学生のアイデア 飛び入り参加を促進、盛り上げへ

ミス花笠を先頭に踊りを楽しむ飛び入りコーナーの参加者。今年は、より多くの参加を促すため芸工大の学生の提案企画が採用される=去年の山形花笠まつり学生のアイデアで花笠まつりを盛り上げよう-。山形市の東北芸術工科大の学生が提案した企画が、来月5日から同市の目抜き通りで始まる山形花笠まつりで採用される。このプロジェクトは、パレードへの飛び入り参加を促進する「やっ初(しょ)まか初(しょ)」。花笠の形をしたうちわに踊り方のイラストや踊りを教えてくれる場所の情報を盛り込み、笠として使うと同時に情報提供のツールにする事業だ。

提案したのは、東北芸術工科大デザイン工学部グラフィックデザイン学科の3年生、桑久保直美さん、酒井亜紀波さん、佐藤菜月さん、本間拓真さんの4人。デザインの力を生かした中心市街地活性化策を芸工大の学生が提案するプレゼンテーションで発表された企画の一つだ。

プレゼンは、まちの在り方や方向性そのものもデザインする「まちなかデザインプロジェクト」として、本町1丁目の観光交流施設「山形まなび館」と、同学科が初めて開催。学生が班に分かれて中心商店街の課題を調査し、見つけた課題を解消する企画をまとめ、冊子やカードをデザインして発表した。

桑久保さんたちの班は、山形花笠まつりの飛び入り参加コーナーがあまり知られておらず、参加を増やす大掛かりな宣伝が行われていない点に着目。飛び入り参加で使う笠に情報を盛り込むだけでなく、実際に踊りを練習できる場を設け、個人でも参加しやすいよう練習会場から一緒に飛び入りコーナーに参加する仕組みをつくった。初めて飛び入り参加する人を応援し、まつり全体を盛り上げる狙いだ。

この企画の事業化は、まなび館と芸工大、県花笠協議会の協力で実現。笠型のうちわ1万部を作り、まつり本番で観光客らに配布する予定だ。また、地元の踊り手から踊りの“さび”の部分を教えてもらえる会場を、まつり期間の5~7日午後4時からまなび館に開設する。

桑久保さんは「すごくうれしい。学生や若い人のアイデアが社会の中に取り入れられるようになっていってほしい」と話している。

山形県【山形新聞】, 28 Jul 2010 12:03:20
 

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